「今年が大事!」広島・薮田、ジンクスを打ち破るか?成績を大予想!

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2/11に「アメトーーク」で「今年が大事芸人2018」という企画が放送されたそうです。

昨年のM-1チャンピオンの「とろサーモン」や、キングオブコントで優勝した「かまいたち」などが出演し、「ブレイク翌年」である自分たちの悩みや今年の目標などを面白おかしく語った、とのこと。

2018年のプロ野球界にも「今年が大事!」な選手が何人かいます。「とろサーモン」や「かまいたち」のように昨年ブレイクし、期待と不安を胸に開幕を迎えようとしている若手選手たちです。

そんな「今年が大事!」な選手の第1弾として、前回の記事では昨年初の首位打者に輝いた宮崎敏郎(DeNA)を取り上げました。(注:宮崎は29歳ですが、まだ6年目の若手です… 苦笑)

関連記事:「今年が大事!」DeNA・宮崎、2年連続首位打者も?成績を大予想!

今回は「今年が大事!」な選手の第2弾として、昨年初の2ケタ勝利となる15勝を挙げ、広島のリーグ連覇に大きく貢献した薮田和樹(広島)を取り上げたいと思います。

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薮田、「勝ち運」でシンデレラボーイに!

薮田は2014年、亜細亜大学からドラフト2位で広島に入団。

1年目の2015年に初登板で初勝利を挙げると、2016年は主に中継ぎとして16試合に登板。シーズン終盤には3試合に先発して3試合ともQSを達成し、トータルで3勝(うち先発で2勝)を挙げました。

昨年も開幕は中継ぎでスタートしましたが、交流戦から先発に回り大躍進を見せました。

昨年の薮田の成績はこちらです。

15勝3敗 防2.58 勝率.833 129.0回 115奪三振 WHIP1.19

初先発は5/30の西武戦。その試合が薮田にとって早くも昨年の24試合目の登板だったのですが、6回無失点の好投で先発初勝利を挙げました。

するとそこから6試合連続のQSでいきなり6連勝。その勢いは最後まで衰えることなく、結局シーズン終了までに先発で12勝、救援勝利と合わせて15勝を記録しました。

先発としては15試合に登板して12勝2敗。なんとQSを達成した12試合すべてで白星が付くという驚異的な「勝ち運」を発揮し、勝率.833で初の勝率第一位(かつての最高勝率)を獲得しました。

ちなみに薮田は15試合に先発してQSが12試合ですから、QS率は80.0%。防御率2.47(先発時のみ)で12勝(先発時のみ)を挙げました。

昨年のマイコラス(当時巨人)が27試合に先発してQSが22試合(QS率は81.5%)。それで防御率2.25で14勝ですから、いかに薮田の「勝ち運」が凄かったかがお分かりになると思います。

以前このブログで、昨年の東浜巨(ソフトバンク)の「勝ち運」の凄さについてお伝えしましたが、東浜は結局16勝5敗で勝率.762。「勝ち運」という意味では薮田の方に軍配が上がりました。

関連記事:ソフトバンク・東浜の「勝ち運」が凄すぎる!「勝ち運」って何だろう?

さて、昨年はMVPの得票数でも2位に入り一躍シンデレラボーイ(表現が古臭いですか…?苦笑)となった薮田ですが、実は私、結構「今年」の薮田を心配してします。

昨年の薮田の投球はもちろん立派でしたが、上述したように明らかに「勝ち過ぎて」しまいました。

プロ野球界には「2年目のジンクス」という言葉がありますが、薮田にとっては「今年」が実質2年目のようなもの。昨年がやや「ツキ過ぎ」だっただけに、反動が怖い気がするのです。

昨年の薮田と同じように、これまでブレイクした年に異常なまでの「勝ち運」を発揮した投手たちの翌年の成績は果たしてどうだったのでしょうか。

「勝ち運」でブレイクした投手の翌年 Part.1

一昨年までの過去30年間(1987~2016年)で、初の2ケタ勝利を挙げた年に「13勝以上」かつ「勝率8割以上」を記録した投手(外国人投手は除く)のその年と翌年の成績をご紹介します。

※「13勝以上」という条件は、昨年薮田が獲得した勝率第一位の選出基準である「シーズン13勝以上(を挙げた投手のうち、勝率が最も高い投手)」にならいました。

小野和幸(中日)
1988  18勝4敗 勝率.818 防2.60 187.0回 106奪三振 WHIP1.16
1989  *1勝8敗 勝率.111 防6.20 *81.1回 *53奪三振 WHIP1.72
前年西武で4勝でしたが、トレードで中日に移籍1年目の1988年、防御率はリーグ5位ながらいきなり18勝を挙げ最多勝を獲得しました。ちなみに同年防御率1位の大野豊(広島)は防御率1.70(185.0投球回)で13勝7敗でした。翌年小野はわずか1勝。「一発屋」で終わってしまいました…。

石井丈裕(西武)
1992  15*33S 勝率.833 1.94 148.1 123奪三振 WHIP0.88
1993  12100S 勝率.545 3.19 191.2 144奪三振 WHIP1.05
プロ3年目までで通算19勝でしたが、4年目の1992年に突如覚醒。先発にリリーフに大車輪の活躍で15勝3セーブを挙げ、防御率はパ・リーグでは10年ぶりの1点台となる1.94でMVPと沢村賞を受賞しました。翌年も14完投・4完封で191.2投球回と奮闘しましたが、成績は大きく下がりました。

上原浩治(巨人)
1999  20勝4敗 勝率.833 防2.09 197.2回 179奪三振 WHIP0.90
2000  *9勝7敗 勝率.563 防3.57 131.0回 126奪三振 WHIP1.02
1980年の木田勇(日本ハム)以来19年ぶりに新人投手として20勝を記録し、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振などタイトルを総なめ。新人王と沢村賞も受賞し、上原の「雑草魂」という言葉は流行語にまでなりました。翌年は故障したり交通事故を起こすなど散々で、9勝に終わりました。

篠原貴行(ダイエー)
1999  14勝1敗0S 勝率.933 防1.25 79.1回 80奪三振 WHIP0.89
2000  *9勝3敗2S 勝率.750 防3.18 76.1回 43奪三振 WHIP1.07

プロ2年目の2000年、セットアッパーとして60試合に登板。キレのある速球で強打者たちをねじ伏せ、なんとリリーフだけで開幕から14連勝。消化試合で敗戦投手となり惜しくも勝率10割は逃すも、最高勝率を獲得しました。翌年も中継ぎで9勝を挙げましたが、投球内容は大きく悪化しました。

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「勝ち運」でブレイクした投手の翌年 Part.2

斉藤和巳(ダイエー)
2003  20勝3敗 勝率.870 防2.83 194.0回 160奪三振 WHIP1.24
2004  10勝7敗 勝率.588 防6.26 138.0回 120奪三振 WHIP1.43
プロ7年目まで通算9勝と伸び悩んでいましたが、8年目の2003年は16連勝を記録するなどパ・リーグでは18年ぶりの20勝を挙げ、最多勝、最優秀防御率、最高勝率を獲得。沢村賞を受賞しました。翌年は不調で防御率が6.26まで悪化するも10勝。まだ「勝ち運」は残っていたようです 苦笑

成瀬善久(ロッテ)
2007  16勝1敗 勝率.941 防1.81 173.1回 138奪三振 WHIP0.92
2008  *8勝6敗 勝率.571 防3.23 150.2回 119奪三振 WHIP1.07
前年5勝を挙げた成瀬がプロ4年目の2007年にブレイク。16勝1敗、防御率1.81の好成績で最優秀防御率と最高勝率を獲得しました。ちなみに同年防御率2位のダルビッシュ有(日本ハム)は防御率1.81(207.2投球回)で15勝5敗でした。翌年は勝利数が半減、防御率も大きく悪化しました。

小松聖(オリックス)
2008  15勝3敗 勝率.833 防2.51 172.1回 151奪三振 WHIP1.02
2009  *1勝9敗 勝率.100 防7.09 *91.1回 *74奪三振 WHIP1.76
プロ2年目の2008年、昨年の薮田と同じく開幕は中継ぎでスタートするも6試合目の登板から先発に転向。途中で一度中継ぎに戻りましたが、7月に先発再転向後はなんと11勝1敗。トータルで15勝を記録して新人王を受賞しました。翌年はわずか1勝。「一発屋」で終わってしまいました…。

小川泰弘(ヤクルト)
2013  164 勝率.800 2.93 178.0 135奪三振 WHIP1.12
2014  *96 勝率.600 3.66 108.1 108奪三振 WHIP1.30
プロ1年目にいきなり16勝を挙げ、セ・リーグでは1999年の上原浩治(巨人)以来となる新人投手で最多勝を獲得しました。また同年新人で13勝を挙げた菅野智之(巨人)との争いを制し、新人王にも輝きました。翌年は打球を右手に受け骨折。約3か月の離脱となり、9勝に終わりました。

薮田の「今年」の成績を大予想!

まずは広島ファンの方、不吉なデータばかり並べてしまって本当にすみません!

見事なまでに、8人全員が大きく成績を落としてしまいました…。

石井と斉藤がかろうじて2ケタ勝利を挙げましたが、両者投球内容は大きく悪化。斉藤などは、規定投球回に到達して防御率6.26というプロ野球ワースト記録(1シーズン制)まで作ってしまいました。

上原と小川は新人で最多勝を獲得するという快挙を成し遂げながら、ともに2年目はケガや故障もあって9勝止まり。規定投球回に到達することさえできませんでした。

小野と小松に至ってはわずか1勝しかできず。特に小松はシーズンでの起用法や「15勝3敗」という数字も相まって、どうしても昨年の薮田と被ってしまいます。

もしかしたら私のイヤな予感は、この小松の記録からきているのかもしれません…。

ちなみに、8人の「初の2ケタ勝利を挙げた年」の合計成績は134勝23敗で勝率.856。翌年の合計成績は59勝56敗で勝率.513。う~ん…。なかなかエグい数字です。

そんな不吉なジンクスを知ってか知らずか、薮田は昨年有効だったカットボールに加え、現在は新球・シュートのマスターに取り組み、「今年」は初の開幕投手を狙っているそうです。

薮田の昨年の好成績に決して慢心しない「意識の高さ」が、きっとこの不吉なジンクスを吹き飛ばしてくれることを期待しましょう!

それでは、薮田の「今年」の成績を予想してみます!

2018  4勝11敗 防4.56 118.1回 98奪三振 WHIP1.63

…すみません。どうしても「今年」の薮田に関してはイヤな予感しかしません…。

私は野球に関しては素人ですから、もちろん技術的なものは全く分かりません。しかし、長年プロ野球の個人成績を追いかけてきて、なんとなくダメそうな雰囲気を感じてしまうことがありまして…。

広島ファンの方には非常に申し訳ないのですが、薮田にとって「今年」は「我慢の年」になると予想させてください。本当にごめんなさい!

…って、やっぱり小松が悪いよ、小松が!(責任転嫁)


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