巨人・上原と中日・松坂のNPB時代の成績に「不思議な一致」を発見!

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2018年4月5日、松坂大輔(中日)が巨人戦に先発しました。

5回8安打3失点(自責点2)で負け投手となり、中日移籍後の初登板、そして日本での4209日ぶりの公式戦先発を残念ながら白星で飾ることはできませんでした。

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今季がプロ20年目の上原と松坂

この試合では、上原浩治(巨人)も1点リードで迎えた8回に登板。味方の失策で1人走者を出しましたが、慌てず後続を抑えて無失点。これで上原は今季ここまで4試合連続無失点となりました。

それにしても、上原と松坂がそれぞれセ・リーグのチームのユニフォームを着て同じ試合に登板するなんて、少し前まで誰が予想できたでしょうか。

2人は1998年、ドラフト1位でプロ入りした同期です。上原は大阪体育大学から巨人、松坂は横浜高校から西武に入団しました。(上原は一浪して大学に入ったため年齢は5歳差です。)

そしてプロ1年目となった1999年、上原が20勝を挙げて最多勝、最優秀防御率、最多奪三振などタイトルを総なめにすると、負けじと松坂も16勝で最多勝を獲得しました。

当然2人は新人王に輝き、上原の「雑草魂」と松坂の「リベンジ」は流行語大賞にも選ばれました。

その後も両者は球界のエースとして活躍し、ともにMLBにも挑戦。松坂は2007年、上原は2013年にレッドソックスの一員としてワールドシリーズ優勝を経験しています。

先に帰国し、ソフトバンクでの3年間を経て今年1月に中日にテスト入団した松坂と、昨年までMLBでプレーし、先月電撃的に古巣・巨人に復帰した上原は今季がプロ20年目ということになります。

関連記事:「平成の怪物」こと中日・松坂大輔の西武時代の成績を振り返る
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今回は上原と松坂のプロ入り20周年を記念して(?)、2人が同時にNPBに所属した1999年から2006年までの8年間のそれぞれの成績を比較しながら振り返ってみたいと思います。

あくまで上原と松坂の成績を「比較」することに重きを置いた企画なので、くれぐれも「また松坂の西武時代の成績を振り返るの?前もやったじゃん。」というツッコミはなしでお願いいたします… 苦笑

上原と松坂のNPB時代の成績(1~4年目)

■1999年(1年目)

上原(巨人)
25
試合 12完投 204 2.09 197.2 179奪三振 WHIP0.90

松坂(西武)
25
試合 *6完投 165 2.60 180.0 151奪三振 WHIP1.17

上原は1980年の木田勇(日本ハム)以来19年ぶりの新人20勝で、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振を獲得。新人王と沢村賞を受賞しました。松坂は1954年の宅和本司(南海)以来45年ぶりの高卒新人で最多勝を獲得。新人王を受賞しました。両者圧巻の成績。こんな年はもうないでしょうね。

 
■2000年(2年目)

上原(巨人)
20
試合 6完投 *97*S 3.57 131.0 126奪三振 WHIP1.02

松坂(西武)
27
試合 6完投 1471S 3.97 167.2 144奪三振 WHIP1.35

上原は前年から勝ち星が半減。故障による離脱や人身事故、さらに転倒して負傷と散々な一年でしたがチームは日本一。(上原は日本シリーズ第3戦で勝利投手。)松坂も道路交通法違反を犯しますが 苦笑、投球内容は悪化しながらも2年連続最多勝、最多奪三振を獲得。人生いろいろです…。

 
■2001年(3年目)

上原(巨人)
24
試合 *4完投 10*7 4.02 138.2 108奪三振 WHIP1.16

松坂(西武)
33
試合 12完投 1515 3.60 240.1 214奪三振 WHIP1.25

上原はこの年も故障に悩まされ、10勝は挙げたものの2年続けて規定投球回に届かず。防御率も4点台と苦しみました。松坂は3年連続最多勝を獲得しますが、同時にリーグ最多の15敗。しかもこの成績で「将来を期待されて」沢村賞を受賞してしまい(?)、ある意味「伝説」の一年でした。

 
■2002年(4年目)

上原(巨人)
26
試合 8完投 175 2.60 204.0 182奪三振 WHIP0.96

松坂(西武)
14
試合 2完投 *62 3.68 *73.1 *78奪三振 WHIP1.02

不本意な年が2年続いた上原がようやく復活。最多勝を獲得し、2回目の沢村賞を受賞しました。松坂は開幕から6連勝と好調でしたが、右ひじを痛めて長期離脱となりました。1年目以降なかなか調子の足並みが揃わない両者。唯一この年の日本シリーズ第1戦で先発として投げ合っています。

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上原と松坂のNPB時代の成績(5~8年目)

■2003年(5年目)

上原(巨人)
27
試合 11完投 165 3.17 207.1 194奪三振 WHIP1.03

松坂(西武)
29
試合 *8完投 167 2.83 194.0 215奪三振 WHIP1.17

上原は両リーグ最多の11完投で2年連続200投球回を記録。最多奪三振を獲得しました。松坂は1年目以来の16勝。最優秀防御率と最多奪三振を獲得しました。久しぶりに2人揃って好調だったこの年ですが、沢村賞は20勝を挙げた井川慶(阪神)と斉藤和巳(ダイエー)が同時受賞しました。

 
■2004年(6年目)

上原(巨人)
22
試合 *2完投 135 2.60 163.0 153奪三振 WHIP0.97

松坂(西武)
23
試合 10完投 106 2.90 146.0 127奪三振 WHIP1.16

この年2人は日本代表としてアテネ五輪に出場。その影響もありどちらも登板機会は例年に比べて少なかったものの、揃って最優秀防御率を獲得しました。完投数は上原の2に対して、松坂は10(5完封)。しかも先発は19試合だったので、2試合に1回以上のペースで完投したことになります… 苦笑

 
■2005年(7年目)

上原(巨人)
27
試合 *6完投 *912 3.31 187.1 145奪三振 WHIP0.99

松坂(西武)
28
試合 15完投 1413 2.30 215.0 226奪三振 WHIP1.03

上原はリーグ3位の防御率を記録したものの、打線の援護に恵まれず12敗。初のシーズン負け越しとなってしまいました。松坂も防御率はリーグ3位でしたが、同じく打線の援護に恵まれず13敗。4回目の最多奪三振は獲得しましたが、危うく2回目の「15勝15敗」を記録するところでした 笑

 
■2006年(8年目)

上原(巨人)
24
試合 *5完投 *89 3.21 168.1 151奪三振 WHIP1.06

松坂(西武)
25
試合 13完投 175 2.13 186.1 200奪三振 WHIP0.92

上原はまたも勝ち星に恵まれず、2年続けての1ケタ勝利でした。松坂はキャリアハイの成績でしたが、勝利数、防御率、奪三振全て斉藤和巳(ソフトバンク)に次ぐリーグ2位でした。ちなみに上原も松坂もこの年「191試合目で通算100勝」を達成。これはドラフト制以降の最速記録です。

まさに日本の「Wエース」だった8年間

こうして振り返ると、上原と松坂が揃って好調だった年は意外と少なかったですね。8年間のうち、1、5、6年目くらいでしょうか。

新人から3年連続最多勝を獲得した松坂に対し、上原は2年目、3年目はつまづきました。正直私も、上原は新人の年だけの「一発屋」で終わるのではないかと心配したものです 苦笑

4年目に上原がようやく復活を遂げると、今度は松坂が故障で長期離脱してしまいました。

この年NPBでの2人の唯一の投げ合いが日本シリーズ第1戦で実現しましたが、ケガ明けの松坂の投球は精彩を欠き、結果は上原の圧勝。両者が万全な状態での「息詰まる投手戦」を見てみたかったです。

松坂は5年目以降投手としてひと皮むけ、安定してハイレベルな成績を残し続けました。しかし上原は7年目、8年目と1ケタ勝利に終わり、先発投手としては徐々に「劣化」していきました。

このように対照的な面がある一方で、2人の8年間の軌跡には「不思議な一致」も数多くありました。

1年目に大活躍して流行語大賞まで受賞し、2年目に「若さゆえの過ち」を犯し 苦笑、5年目はともに16勝を挙げて最多奪三振を獲得しました。

6年目には揃って最優秀防御率を獲得しましたが、7年目はどちらも「ムエンゴ」に苦しみました。

8年目は開幕前に行われたWBCで「Wエース」として日本代表を世界一に導き、レギュラーシーズンではなんと両者「191試合目で通算100勝到達」というドラフト制以降の最速記録を樹立しました。

ここで、2人の8年目までの通算成績を比較してみます。

上原
195
試合 54完投 10254*S 3.01 1397.1 1238奪三振 WHIP1.04

松坂
204
試合 72完投 108601S 2.94 1402.2 1355奪三振 WHIP1.14

非常に高いレベルで拮抗しています。勝利数は松坂が6つ多く、敗戦数は上原が6つ少ないです。防御率もかなり近い数字で、投球回数にいたってはわずか5.1回しか違いません 笑

やや差がついたのは、松坂が上回った完投数と奪三振数。それに上原が上回ったWHIP。ここは「スタミナ」「球威」の松坂と、「安定感」の上原という2人の特色が見事に表れています。

次に2人の獲得したタイトルの数を比較します。

最多勝    上原2 松坂3
最優秀防御率 上原2 松坂2
最多奪三振  上原2 松坂4
沢村賞    上原2 松坂1
合計     上原8 松坂10

8年間でこの数です。同じ時代の好投手たちの中でも、いかに2人が突出していたかが分かりますね。

今季の上原と松坂の成績を大予想します!

さて、今季上原と松坂はどのような成績を残すでしょうか。

それぞれについて開幕前に書いた記事では、まだ2人がどのように起用されるのかがはっきり見えなかったため、あえて成績予想はしませんでした。

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しかし、巨人、中日各チームの方針が何となく分かってきましたので、今回は思い切って(?)上原と松坂の今季の成績を予想したいと思います。

まずは上原から。

2018  58試合 526S 2.24 52.1 55奪三振 WHIP0.94

現在チーム7試合中4試合に登板。43歳にして恐ろしい「酷使っぷり」が話題の上原ですが 苦笑、おそらく上原は今、今季が最後の年だというくらいの気持ちでマウンドに上がっていると思います。

私も珍しく(苦笑)YouTubeで上原の投球を見ました。ストレートは130km/h台ですが制球・テンポが良く、何と言っても数種類のスプリットを駆使した投球術はまだまだ健在です。

しばらくの間NPBの打者は、上原から連打することは難しいかもしれません。

とは言えやはり球威自体はありませんので、ちょっとしたコントロールミスで長打を食らって失点する「上原らしい」シーンもそのうち絶対出てきます。

4試合連続無失点中の上原の現在の防御率はもちろん0.00。しかし最終的には2点台前半というところでしょう。さすがにシーズン通して1点台以下は厳しい気がします。

それでも43歳で58試合に登板してこの成績はほぼ「奇跡」ですが、上原はやってくれると信じます。

一方の松坂の成績予想はこちらです。

2018  7試合 15 6.44 29.1 24奪三振 WHIP1.96

松坂の投球もYouTubeでチェックしてみました。思っていたよりもちゃんと投げられていて驚きましたが、それはあくまでソフトバンクでの3年間に比べて、です。

たしかにストレートは140km/h以上出るところまで復活していましたが、相変わらず制球はアバウトで、変化球もこれと言っていい球はないように見えました。

中日ファン、松坂ファンの方には申し訳ないですが、私は松坂は1勝がやっとだと思います。中日の森繫和監督は何とか一日も早く松坂に1勝させようとするでしょうが、どこまで我慢できるでしょうか。

制球が悪く、球威が売りだった元・速球派の「モデルチェンジ」はなかなか成功しないものです。私も昔は松坂は大好きでしたので、松坂がいい意味で私の予想を裏切ってくれることを祈ります。

とにかく上原と松坂のおかげで、またプロ野球の楽しみが増えました。

普段は数字ばかり追いかけて、ろくに選手のプレーを見もしない典型的な「記録オタク」の私ですが 苦笑、今季はいつもより多めにYouTubeを閲覧することになるでしょう 笑

巨人の「11」と、中日の「99」。奇しくもともに「ゾロ目」の背番号を与えられた上原と松坂。

昔から「ゾロ目」は縁起のいい数字と言われていますが、かつて日本の「Wエース」と呼ばれた2人は果たしてどちらの方がチームに幸運をもたらすことができるでしょうか。


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