「西武・多和田は平成以降の最多勝投手で最も防御率が悪い」説!

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いやはや、それにしても10/4の広島戦の菅野智之(巨人)の投球には恐れ入りました!

先日、私はこのブログで大瀬良大地(広島)の沢村賞受賞はない、もし(その時点で14勝だった)菅野が次の登板で15勝目を挙げたら菅野が受賞、さもなくば「該当者なし」にすべきだと語りました。

関連記事:2018年の沢村賞は、広島・大瀬良か?巨人・菅野か?それとも…。

結果はみなさんご存じの通り、菅野はなんと今季8度目となる完封勝利を達成!しかも11奪三振、さらに無四球という快投で見事15勝目を挙げました。

菅野は10/9の阪神戦にも救援登板し、1回を無失点。今季の菅野の成績はこんなに素晴らしい数字になりました。

28試合 10完投 15勝8敗 勝率.652 防2.14 202.0回 200奪三振

上記の記事で私は、次の登板で菅野が「自責点7以下」(失礼だとわかってはいながら…苦笑)で完投勝利を挙げれば、沢村賞の選考基準全7項目をクリアできると書きました。

ちなみに、沢村賞の選考基準7項目はこちらです。

●登板試合数/25試合以上
●完投数/10試合以上
●勝利数/15勝以上
●勝率/6割以上
●防御率/2.50以下
●投球回数/200回以上
●奪三振/150個以上

はい。文句なしの全7項目クリア達成でございます 笑 しかも200奪三振までやっちゃいました…。

そして、15勝で並んでいた大瀬良が10/8の最終登板で16勝目を挙げることができなかったので、菅野は最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の「投手三冠」が確定しました。

これで菅野は、1995~1996年の斎藤雅樹(元巨人)以来22年ぶり、史上4人目となる2年連続沢村賞受賞は間違いないでしょう。

一時は菅野を勝利数で大きく引き離し、沢村賞の最有力候補と言われた大瀬良はシーズン終盤に崩れ、残念な結果となってしまいました。

しかしみなさん、大瀬良以上に「残念」だった投手のことをお忘れではありませんか?

今季パ・リーグ最多勝に輝きながら、沢村賞候補として全く名前が挙がらなかった(?)多和田真三郎(西武)です。

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両リーグダントツの援護率で最多勝!

多和田は、2015ドラフト1位で富士大学から西武に入団しました。

ちなみに今季47本塁打でパ・リーグ本塁打王に輝いた山川穂高(西武)、外野のレギュラーとして打率.287、18本塁打を記録した外崎修汰(西武)も同じ富士大学の出身です。

多和田は先発投手として1年目に7勝、2年目に5勝を挙げました。

初の2ケタ勝利が期待された今季は開幕から6連勝。その後も打線の援護に恵まれて勝利を積み重ね、なんと16勝を挙げて初の最多勝獲得となりました。

今季の多和田の成績はこちら。

26試合 16勝5敗 防3.81 172.2回 102奪三振 WHIP1.27

16勝は見事ですが、防御率はリーグ8位(規定投球回到達者中で下から2番目)の3.81。QS率は規定投球回到達者中、両リーグ最下位の53.9%でした。

この内容で両リーグ最多となる16勝ですから、だいぶ打線に助けられたことは間違いないでしょう。

実際、援護率は両リーグダントツ1位となる驚異の6.95です。つまり今季の多和田は、毎試合なんと「7点」も取ってもらっていたことになります。

ここで、今季パ・リーグの防御率ランキング4位以下の投手の成績を並べてみます。

4位 マルティネス(日本ハム)
防3.51/10勝11敗 161.2回

5位 西 勇輝(オリックス)
防3.60/10勝13敗 162.1回

6位 涌井 秀章(ロッテ)
防3.70/7勝9敗 150.2回

7位 則本 昂大(楽天)
防3.76/9勝11敗 177.1回

8位 多和田真三郎(西武)
防3.81/16勝5敗 172.2回

9位 山岡 泰輔(オリックス)
防3.95/7勝12敗 146.0回

これを見れば、多和田がいかに打線の援護に恵まれていたかが一目瞭然です 笑

ちなみに、多和田は9/4の日本ハム戦で投げ終わった時点での防御率が4.41でしたから、これでも最後の1か月でだいぶ防御率を下げたわけです。

これでは多和田が沢村賞候補として名前が挙がらないのも無理はありませんね 苦笑

そこで突然ですが私、今回ある「説」を唱えたいと思います!

それは、「西武・多和田は平成以降の最多勝投手で最も防御率が悪い」説です!

防御率3.81で最多勝。どうです?これ以上防御率の悪い最多勝投手は思い浮かびます?

最多勝投手の防御率ワースト6~10位

…ということで、平成以降のセ・パ両リーグの最多勝投手の防御率ワースト10を発表します!

※球団名は当時の所属球団。防御率の後の数字はリーグ内の順位です。

10位 館山昌平(ヤクルト・2009年)
防3.39⑫/16勝6敗 188.1回
最多勝を分け合った吉見一起(中日)の防御率はリーグ2位の2.00、館山とは大差が付きました。ちなみにリーグ1位の防御率1.54を記録したチェン(中日)は、なんとわずか8勝でした… 苦笑

*9位 ホッジス(ヤクルト・2002年)
防3.41⑪/17勝8敗 200.2回
最多勝を分け合った上原浩治(巨人)の防御率はリーグ4位の2.60でした。ホッジスは翌年5勝9敗、防御率5.90で解雇となり、楽天に復帰した2005年も2勝12敗、防御率6.44。再び解雇されました。

*8位 山本昌(中日・1994年)
防3.49⑭/19勝8敗 214.0回
山本は、14勝、リーグ2位の防御率2.52でMVPを獲得した桑田真澄(巨人)や、15勝、239奪三振でパ・リーグ最多勝、最多奪三振を獲得した伊良部秀輝(ロッテ)を押さえ、沢村賞を受賞しました。

*7位 松坂大輔(西武・2001年)
防3.60③/15勝15敗 240.1回
ローズ(近鉄)が55本塁打を記録したこの年のパ・リーグは「打高」。防御率リーグ1位はミンチー(ロッテ)の3.26でした。松坂はこの防御率でリーグ3位。沢村賞まで受賞してしまいました 苦笑

*6位 グロス(日本ハム・1996年)
防3.62⑭/17勝9敗 193.2回
グロスは16勝を挙げた前年に引き続き、2年連続の最多勝を獲得しました。翌年は最多勝を逃すも13勝で、投球回数はなんと233.1回。タフで頼りになる「外国人エース」としてチームを支えました。

最多勝投手の防御率ワースト1~5位

*5位 武田一浩(ダイエー・1998年)
防3.62⑧/13勝10敗 176.1回
史上最少タイ記録となる13勝での最多勝。しかも武田、西口文也(西武)、黒木知宏(ロッテ)と3人でタイトルを分け合い、こちらは史上最多タイ記録。微妙な(?)記録づくしの最多勝となりました。

*4位 野茂英雄(近鉄・1993年)
防3.70⑮/17勝12敗 243.1回
防御率リーグ15位、12敗とやや打ち込まれながらも、17勝で276奪三振。野茂はなんと入団から4年連続で最多勝と最多奪三振を獲得しました。翌年は右肩痛で8勝に終わり、MLBへと旅立ちました。

*3位 パウエル(近鉄・2002年)
防3.78⑫/17勝10敗 216.2回
リーグ1位の防御率2.50で4勝9敗の金田政彦(オリックス)、2位の2.52で5勝7敗のク・デソン(オリックス)を尻目に、パウエルはこの防御率で最多勝、最高勝率、最多奪三振を獲得しました 苦笑

*2位 多和田真三郎(西武・2018年)
防3.81⑧/16勝5敗 172.2回
え???今季の多和田はワースト2位でした。惜しくも「説」立証ならず!

*1位 松坂大輔(西武・2000年)
防3.97④/14勝7敗1S 167.2回
先ほど7位の松坂が1位でした。高卒1年目で16勝を挙げた前年に続き、2年連続最多勝。「2年目のジンクス」なのか防御率は2.60から大きく悪化しながらも最多勝とは、さすが「平成の怪物」です。

防御率4.29で21勝…???

ご覧の通り、平成以降の最多勝投手で最も防御率が悪かったのは2000年の松坂で、今季の多和田は惜しくも(?)ワースト2位でした。

奇しくも、どちらも背番号は西武のエースナンバー「18」。どういう偶然なのでしょうか?苦笑

ちなみに、「平成以前」も含めた全ての最多勝投手で最も防御率が悪かったのは、1985年の佐藤義則(阪急)でした。

佐藤義則(阪急・1985年)
防4.29⑩/21勝11敗 260.1回

防御率4.29で21勝て…。どれだけ打線が打ってくれたらこうなるんでしょうね 苦笑

それにしても、21勝して11敗。そして260.1投球回がエグすぎます。さすが「昭和」ですね~。

佐藤の面白いところは、翌1986年は防御率2.83で最優秀防御率を獲得したことです。極端すぎ!笑

佐藤義則(阪急・1986年)
防2.83①/14勝6敗 162.0回

さて、私は冒頭で多和田のことを「残念だった」と書きましたが、もちろん最多勝獲得は立派です。打線の援護だけでは試合に勝てませんから。

これから始まるポストシーズンで、多和田はその「勝ち運」を十分に発揮して、2008年以来10年ぶりとなる西武の日本一に貢献してもらいたいと思います。

そして来年は…。目指せ、沢村賞候補!!!


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