沢村賞を逃した投手たち2/「新人20勝投手」に受賞を阻まれた野口

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沢村賞は、その年セ・パ両リーグで最も優秀だった「先発完投型」の投手を表彰する賞です。

沢村賞には、以下の7項目の選考基準があります。(必ずしも7項目すべてをクリアしなければいけないということではありません。)

●登板試合数/25試合以上
●完投数/10試合以上
●勝利数/15勝以上
●勝率/6割以上
●防御率/2.50以下
●投球回数/200イニング以上
●奪三振/150個以上

沢村賞は、基本的には毎年1人の投手だけが選出されます。そのため、これまで優秀な成績を残しながらも運悪く受賞を逃した投手が数多くいました。

前回に引き続き、今回もそういう惜しくも沢村賞を逃してしまった投手たちにスポットを当ててみたいと思います。

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沢村賞を逃した投手たち 1997~2006

昨年までの過去30年間(1987~2016年)で、沢村賞受賞はならなかったものの、十分受賞に値する好成績を残した投手を実際の受賞者とともにご紹介します。

今回は1997~2006年の記録を振り返ります。

※赤文字で表記された投手が実際の受賞者です。

 
1997

西口文也(西武)
32試合 10完投 15勝5敗1S 勝率.750 防3.12 207.2回 192奪三振(6)

山本昌(中日)
29試合 *4完投 18勝7敗1S 勝率.720 防2.92 206.2回 159奪三振(5)

前年惜しくも受賞を逃した西口が初受賞。受賞経験者の山本昌は、西口を3勝上回る18勝を記録していますが、さすがに完投数が少なすぎました。

 
1999

上原浩治(巨人)
25試合 12完投 20勝4敗 勝率.833 防2.09 197.2回 179奪三振(6)

野口茂樹(中日)
29試合 *7完投 19勝7敗 勝率.731 防2.65 203.2回 145奪三振(4)

19年ぶりとなる新人20勝を達成した上原が文句なしの初受賞。野口は勝利数も防御率も上原に次ぐリーグ2位。チームが優勝してMVPを受賞できたことがせめてもの救いだったでしょうか 苦笑

 
2003

井川慶(阪神)
29試合 *8完投 20勝5敗 勝率.800 防2.80 206.0回 179奪三振(5)

斉藤和巳(ダイエー)
26試合 *5完投 20勝3敗 勝率.870 防2.83 194.0回 160奪三振(5)

上原浩治(巨人)
27試合 11完投 16勝5敗 勝率.762 防3.17 207.1回 194奪三振(6)

松坂大輔(西武)
29試合 *8完投 16勝7敗 勝率.696 防2.83 194.0回 215奪三振(5)

井川と斉藤はともに20勝を挙げてチームもリーグ優勝しました。異例中の異例である同時受賞も納得です。上原、松坂も例年なら十分受賞に値する好成績でした。

 
2005

杉内俊哉(ソフトバンク)
26試合 *8完投 18勝*4敗 勝率.818 防2.11 196.2回 218奪三振(5)

黒田博樹(広島)
29試合 11完投 15勝12敗 勝率.556 防3.17 212.2回 165奪三振(5)

最多勝、最優秀防御率の2冠に輝いた杉内が初受賞。黒田もさすがにこの年の受賞は無理ですが、11完投で15勝。巡り合わせが良ければ(?)受賞もあり得る好成績でした。 

 
2006

斉藤和巳(ソフトバンク)
26試合 *8完投 18勝5敗0S 勝率.783 防1.75 201.0回 205奪三振(6)

松坂大輔(西武)
25試合 13完投 17勝5敗0S 勝率.773 防2.13 186.1回 200奪三振(6)

川上憲伸(中日)
29試合 *6完投 17勝7敗0S 勝率.708 防2.51 215.0回 194奪三振(5)

黒田博樹(広島)
26試合 *7完投 13勝6敗1S 勝率.684 防1.85 189.1回 144奪三振(3)


神がかり的な投球を見せた斉藤が2回目の沢村賞受賞。松坂はこの年がキャリアハイでしたが、勝利数、防御率、奪三振数、勝率と全て斉藤に次ぐリーグ2位。黒田はセ・リーグ17年ぶりの防御率1点台も、安定の「ムエンゴ」で(苦笑)勝ち星には恵まれませんでした。

 
以上延べ8人です。いかがだったでしょうか。

次回は2007~2016年の記録をご紹介します!


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