新人王の翌年の成績2/上原と松坂も苦しんだ「2年目のジンクス」

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2017年11月20日に行われる「NPB AWARDS 2017」にて、いよいよ今季の新人王が発表されます。一体どの選手が選ばれるのでしょうか。

ところで新人王と言えば、気になるのはやはり「2年目のジンクス」です。

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新人王の翌年の成績は? 1997~2006

昨年までの過去30年間(1987~2016年)の新人王たちの、新人王を獲得した年とその翌年の成績を比較してみます。

前回の記事では、1987~1996年の新人王たちを振り返りました。今回は1997~2006年の新人王たちをご紹介します。

ちなみに、新人王獲得の翌年の成績の後ろにあるカッコの中の矢印は、前年に比べて成績が上がったか、横ばいか、下がったかを示しています。

 
1997年
セ 澤崎俊和(広島)

1997  12勝8敗 防3.74 156.1回 106奪三振 WHIP1.34
1998  *1勝0敗 防4.94 *23.2回 *18奪三振 WHIP1.77
(↓)

パ 小坂誠(ロッテ)
1997  .261(499-130)1本 30打点 53四死球 56盗塁 OPS.651
1998  .233(430-100)3本 33打点 43四死球 43盗塁 OPS.617(↓)

 
1998年
セ 川上憲伸(中日)

1998  14勝6敗0S 防2.57 161.1回 124奪三振 WHIP1.08
1999  *8勝9敗1S 防4.44 162.0回 102奪三振 WHIP1.33
(↓)

パ 小関竜也(西武)
1998  .283(322-*91)3本 24打点 38四死球 15盗塁 OPS.728
1999  .268(373-100)1本 34打点 57四死球 16盗塁 OPS.685(→)

 
1999年
セ 上原浩治(巨人)

1999  20勝4敗 防2.09 197.2回 179奪三振 WHIP0.90
2000  *9勝7敗 防3.57 131.0回 126奪三振 WHIP1.02
(↓)

パ 松坂大輔(西武)
1999  16勝5敗0S 防2.60 180.0回 151奪三振 WHIP1.17
2000  14勝7敗1S 防3.97 167.2回 144奪三振 WHIP1.35
(↓)

 
2000年
セ 金城龍彦(横浜)

2000  .346(419-145)3本 36打点 39四死球 *8盗塁 OPS.827
2001  .271(480-130)3本 49打点 56四死球 10盗塁 OPS.685(↓)

パ 該当者なし

 
2001年
セ 赤星憲広(阪神)

2001  .292(438-128)1本 23打点 58四死球 39盗塁 OPS.710
2002  .252(310-*78)0本 12打点 27四死球 26盗塁 OPS.611(↓)

パ 大久保勝信(オリックス)
2001  7勝5敗14S 防2.68 94.0回 93奪三振 WHIP1.06
2002  1勝5敗10S 防3.95 27.1回 30奪三振 WHIP1.46
(↓)

 
2002年
セ 石川雅規(ヤクルト)

2002  12勝*9敗 防3.33 178.1回 104奪三振 WHIP1.19
2003  12勝11敗 防3.79 190.0回 *97奪三振 WHIP1.23
(→)

パ 正田樹(日本ハム)
2002  9勝11敗 防3.45 156.2回 90奪三振 WHIP1.16
2003  5勝15敗 防5.78 134.0回 60奪三振 WHIP1.63
(↓)

 
2003年
セ 木佐貫洋(巨人)

2003  10勝7敗0S 防3.34 175.0回 180奪三振 WHIP1.21
2004  *7勝8敗5S 防5.03 139.2回 154奪三振 WHIP1.56
(↓)

パ 和田毅(ダイエー)
2003  14勝5敗 防3.38 189.0回 195奪三振 WHIP1.20
2004  10勝6敗 防4.35 128.1回 115奪三振 WHIP1.15
(↓)

 
2004年
セ 川島亮(ヤクルト)

2004  10勝*4敗 防3.17 139.1回 128奪三振 WHIP1.11
2005  *9勝10敗 防2.81 128.1回 *78奪三振 WHIP1.21
(→)

パ 三瀬幸司(ダイエー)
2004  4勝3敗28S 防3.06 67.2回 71奪三振 WHIP0.98
2005  2勝2敗18S 防4.73 45.2回 45奪三振 WHIP1.09
(↓)

 
2005年
セ 青木宣親(ヤクルト)

2005  .344(588-202)*3本 28打点 42四死球 29盗塁 OPS.803
2006  .321(599-192)13本 62打点 76四死球 41盗塁 OPS.836(↑)

パ 久保康友(ロッテ)
2005  10勝*4敗 防3.40 121.2回 *84奪三振 WHIP1.20
2006  *7勝13敗 防4.55 140.1回 119奪三振 WHIP1.32
(↓)

 
2006年
セ 梵英心(広島)

2006  .289(450-130)*8本 36打点 30四死球 13盗塁 OPS.754
2007  .260(519-135)18本 56打点 56四死球 20盗塁 OPS.748(→)

パ 八木智哉(日本ハム)
2006  12勝8敗 防2.48 170.2回 108奪三振 WHIP1.08
2007  *4勝6敗 防4.54 *85.1回 *36奪三振 WHIP1.39
(↓)

 
(↑)… 1人(青木)
(→)… 4人(小関、石川、川島、梵)
(↓)… 14人(澤崎、小坂、川上、上原、松坂、金城、赤星、大久保、正田、木佐貫、和田、三瀬、久保、八木)

 
成績が下がった選手が19人中なんと14人。今回も前回に引き続き「2年目のジンクス」が恐ろしいほど高確率で発動(?)していると言えます。

上原と松坂も苦しんだ「2年目のジンクス」

1999年に、新人として社会現象を起こすほどの活躍を見せた上原と松坂も、「2年目のジンクス」の洗礼を避けることはできませんでした。

上原は、1年目の20勝から翌年はなんと半分以下の9勝止まり。怪我などもあり、規定投球回に到達することすらできませんでした。

松坂も上原ほどではないにせよ、防御率を始めとして投球内容が明らかに悪化しています。まあこれが高卒2年目の投手の成績だと考えると末恐ろしいのですが…。

前回も言えたことですが、新人王の翌年に、打者なら打席数、投手なら投球回数が大幅にダウンしている選手が多いです。

怪我や故障をしてしまったり、そもそも成績が上がらず出場機会が減ってしまったり、それぞれ苦戦した様子が垣間見えます。

その中で青木だけは、はっきりと成績が上がっていると言えます。

打率は2分以上下がりましたが、本塁打数、打点数、四死球数を大幅にアップさせ、打者としての怖さは確実に増しました。さらに盗塁王まで獲得しています。

新人王の翌年に成績が下がった選手は多いですが、前回と違って今回はその後巻き返した選手も多いようです。上述した上原と松坂はもちろん、川上、赤星、和田などは、3年目以降も活躍し、球界を代表する選手となっていきました。

新人王の年がキャリアハイとなったのは、澤崎、正田、三瀬、八木の4人くらいでしょうか。(厳密には上原もここに入るのかもしれませんが…。)

前回と比べると、なんとなく「新人王の呪い」(?)のようなものは薄れてきている気がします。

 
次回は2007~2016年の新人王たちを振り返ります!


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