新人10勝投手を振り返る3/「2年目のジンクス」ほとんど関係なし!

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今季、濵口 遥大(DeNA)が、新人投手でシーズン10勝を記録しました。

それでは、これまでセ・パ両リーグの新人で10勝以上を挙げた投手はどれくらいいたのでしょうか。そしてその投手たちは、2年目以降どのような活躍を見せたのでしょう。

前々回前回に引き続き、過去の新人10勝投手を振り返ります。

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新人10勝投手 2007~2016 Part.1

昨年までの過去30年間(1987~2016年)のセ・パ両リーグの新人10勝投手の1年目と2年目の成績、さらに通算成績を3回に渡ってご紹介しています。

最終回は、2007~2016年の新人10勝投手です。

田中将大(楽天)※新人王獲得
2007  117 3.82 186.1
2008  *97 3.49 172.2
Total  151勝63敗 防2.72
1999年の松坂大輔(西武)以来、8年ぶりの高卒新人2ケタ勝利で新人王を受賞しました。その後はエースとして活躍。2013年には24勝無敗という驚異的な成績を残し、楽天初の日本一に貢献。2014年からはメジャーリーグに移籍し、現在まで4年連続2ケタ勝利。今季は13勝を挙げました。

岸孝之(西武)

2007  117 3.40 156.1
2008  124 3.42 168.1
Total  111勝75敗1S 防3.02
開幕から先発ローテーションに入り、同年新人王の田中と同じ11勝を挙げました。2年目以降も安定した成績を残し、ここまで2ケタ勝利を通算7回記録。今季から楽天に移籍し、8勝を挙げました。

澤村拓一(巨人)※新人王獲得

2011  1111 2.03 200.0
2012  1010 2.86 169.2
Total  44勝41敗73S 防2.61

11勝を挙げ新人王を受賞。新人で投球回数200回以上は、1990年の野茂英雄(近鉄)以来21年ぶりでした。2015年から2年連続30セーブを記録。今季は故障で1試合も登板がありませんでした。

小川泰弘(ヤクルト)※新人王獲得

2013  164 2.93 178.0
2014  *96 3.66 108.1
Total  52勝34敗 防3.40
1999年の上原浩治(巨人)、松坂大輔(西武)以来、14年ぶりの新人最多勝で新人王を受賞しました。その後は4年間で2ケタ勝利が1回とやや伸び悩んでいます。今季は8勝を挙げました。

菅野智之(巨人)

2013  136 3.12 176.0
2014  125 2.33 158.2
Total  61勝33敗 防2.18
完成度の高い投球で13勝を挙げました。2年目にはMVPを受賞。ここまでプロ5年間で最優秀防御率を3回獲得しています。今季は17勝で初の最多勝を獲得するなど、現在エースとして活躍中です。

新人10勝投手 2007~2016 Part.2

藤浪晋太郎(阪神)
2013  106 2.75 137.2
2014  118 3.53 163.0
Total  45勝37敗 防3.05
2007年の田中以来、6年ぶりの高卒新人2ケタ勝利を記録しました。入団以来3年連続2ケタ勝利を記録し、エースとして成長することが期待されますが、昨年7勝、今季3勝と現在不振にあえいでいます。

則本昂大(楽天)※新人王獲得

2013  15*8 3.34 170.0
2014  1410 3.02 202.2
Total  65勝47敗 防2.94
1999年の上原浩治(巨人)、松坂大輔(西武)以来、14年ぶりに新人投手として15勝を挙げ、新人王を受賞しました。入団以来5年連続2ケタ勝利を記録。今季は新人の年以来の15勝を挙げました。

大瀬良大地(広島)※新人王獲得

2014  108*S 4.05 151.0
2015  *382S 3.13 109.1
Total  26勝19敗2S 防3.64
開幕から先発ローテーションに入って10勝を挙げ、新人王を受賞しました。2年目、3年目は不振で中継ぎに回りましたが、今季はまた先発に戻り、新人の年以来の10勝を挙げました。

石川歩(ロッテ)※新人王獲得

2014  10*8 3.43 160.0
2015  1212 3.27 178.2
Total  39勝36敗 防3.31
開幕から先発ローテーションに入って10勝を挙げ、新人王を受賞しました。入団以来3年連続2ケタ勝利を記録し、昨年は最優秀防御率を獲得しましたが、今季は不振で3勝に終わりました。

以上、合計9人。そのうち6人が新人王を受賞しました。

この時代は、何と言っても2013年のセ・リーグです。16勝の小川、13勝の菅野、10勝の藤浪と、新人10勝投手がなんと3人も誕生しました。

特に藤浪は、高卒1年目で10勝というのは1965年のドラフト制度導入後わずか7人しか達成していない大記録でしたが、残念ながら新人王は受賞できませんでした。

さすがに、新人で最多勝の小川には勝てませんでした 苦笑

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新人10勝投手の2年目以降は?

通算成績は、日米通算で151勝を記録している田中を筆頭に、9人中100勝以上が2人、50勝以上が5人でした。

まだ入団して数年という選手もいる中、すでに優秀な実績を残している投手が多く、今回も選手としての「成功」率は高いです。

特に田中はこの中で唯一メジャーリーグに移籍し、上述したように4年連続2ケタ勝利と活躍しています。今後、上記のメンバーの中から何人がメジャーリーグに移籍するでしょうか。

さて「2年目のジンクス」ですが、この9人の中で2年目も10勝以上を記録した投手は6人。大きく成績が下がったのは、小川と大瀬良くらいです。

9人の1年目の合計成績は「107勝65敗0セーブ、防御率3.18」で、2年目の合計成績は「92勝70敗2セーブ、防御率3.17」。やや落ちてはいますが、それほどではありません。

現在ほとんどの投手が、チームの主力投手として活躍しています。

新人10勝投手の「成功」率は高い!

3回に渡って過去30年間の新人10勝投手、合計36人をご紹介してきました。

まだ現役選手も多いので、あくまで現在の状況ですが、36人中100勝以上が11人、50勝以上が26人。

勝利数は活躍の目安でしかありませんが、過去の新人10勝投手が2年目以降も活躍した確率は、非常に高いと言えるでしょう。

逆に言うと、新人投手がまぐれで10勝できるほどプロの世界は甘くない、ということでしょうか。と言うことは、今季新人で10勝を記録した濵口の今後も大いに期待できそうです。

今年も10月26日にドラフト会議が行われますが、その日指名された投手たちの中から、新人で10勝を記録する「未来のエース」は誕生するのでしょうか。


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