DeNA・濵口、1年目で10勝達成!/新人10勝投手を振り返る1

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2017年10月4日のプロ野球個人成績の動き。

濵口 遥大(DeNA)が、チームの今季最終戦となる中日戦に先発。7回4安打1失点、11奪三振の好投で、今季10勝目を挙げました。

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新人・濵口、チーム最終戦で10勝達成!

濵口は2016年、神奈川大学からドラフト1位でDeNAに入団。

1年目の今季は、交流戦で3勝、防御率0.93と好成績を残すなど、前半戦だけで6勝を挙げました。7/13に左肩の違和感で登録を抹消されましたが、8/13に復帰し、見事10勝に到達しました。

今季の濱口の成績はこちら。

10勝6敗 防3.57 123.2回 136奪三振 WHIP1.50

10勝を挙げましたが、途中1か月離脱したこともあり、規定投球回には到達できませんでした。

与四死球が71と多いので、WHIPは1.50とかなり高めですが、魅力は何と言っても投球回数を大きく超える奪三振数。先発で奪三振率9.90は非常に優秀な数値です。

新人10勝投手 1987~1996 Part.1

さて、今季の濵口のように新人で10勝以上を挙げた投手は、セ・パ両リーグでこれまでどれくらいいたのでしょうか。そしてその投手たちは、2年目以降どのような活躍を見せたのでしょう。

昨年までの過去30年間(1987~2016年)のセ・パ両リーグの新人10勝投手の1年目と2年目の成績、さらに通算成績を3回に渡ってご紹介していきます。

1回目は、1987~1996年の新人10勝投手です。

阿波野秀幸(近鉄)※新人王獲得
1987  15勝12敗*S 防2.88 249.2回
1988  14勝12敗1S 防2.61 220.1回
Total  75勝68敗5S 防3.71
両リーグ最多の201奪三振を記録して15勝を挙げ、新人王を受賞しました。4年目までに58勝を挙げましたが、その後は故障などに泣き、5年目以降2ケタ勝利は1回もありませんでした。

西崎幸広(日本ハム)
1987  15勝*7敗 防2.89 221.1回
1988  15勝11敗 防2.50 241.2回
Total  127勝102敗22S 防3.25

15勝で防御率も2点台と好成績でしたが、新人王受賞は上記の阿波野に阻まれました。その後も長年エースとして活躍し、2ケタ勝利を通算7回記録しました。

渡辺智男(西武)

1989  10勝7敗*S 防3.52 138.0回
1990  13勝7敗1S 防3.38 176.0回
Total  45勝40敗2S 防3.73

6月に一軍デビューし、19試合の登板で10勝を挙げました。入団以来3年連続2ケタ勝利を記録しましたが、1992年以降はイップスや故障で11勝しかできませんでした。

佐々岡真司(広島)

1990  13勝11敗17S 防3.15 151.1回
1991  17勝*9敗**S 防2.44 240.0回
Total  138勝153敗106S 防3.58

17試合連続セーブポイントの日本新記録を樹立するなど、13勝17セーブを記録。2年目以降も先発、クローザーと役割を変えながら長年活躍し、100勝100セーブを達成しました。

新人10勝投手 1987~1996 Part.2

西村龍次(ヤクルト)
1990  10勝7敗1S 防4.06 177.1回
1991  15勝8敗*S 防2.80 228.1回
Total  75勝68敗2S 防3.76
7完投・2完封を記録し、10勝を挙げました。入団以来4年連続2ケタ勝利を記録。その後しばらく低迷しましたが、1998年に移籍先のダイエーで5年ぶりの10勝を記録しました。

野茂英雄(近鉄)※新人王獲得

1990  18勝*8敗*S 防2.91 235.0回
1991  17勝11敗1S 防3.05 242.1回
Total  201勝155敗1S 防3.86
最多勝、最優秀防御率、最多奪三振などタイトルを総なめし、新人王とMVPを受賞しました。入団以来4年連続最多勝を獲得し、1995年からはメジャーリーグでプレー。ノーヒットノーランを2回達成、通算123勝を挙げるなど、日本人メジャーリーガーのパイオニアとして活躍しました。

酒井光次郎(日本ハム)
1990  10勝10敗 防3.46 171.2回
1991  *6勝12敗 防3.71 157.2回
Total  23勝36敗1S 防4.07
新人離れした投球術で9完投・3完封を記録し、10勝を挙げました。しかし、2年目6勝、3年目4勝と徐々に成績が下がり、結局1年目を上回る成績は残せませんでした。

森田幸一(中日)※新人王獲得
1991  10勝3敗17S 防3.03 89.0回
1992  *6勝5敗*4S 防4.05 91.0回
Total  18勝13敗24S 防3.87
前年の新人王・与田剛の故障でクローザーに抜擢され、10勝17セーブを記録。新人王を受賞しました。2年目以降は個人的な問題で謹慎処分を受けるなど、登板機会が激減しました。

岡林洋一(ヤクルト)

1991  12勝*6敗12S 防3.97 106.2回
1992  15勝10敗**S 防2.97 197.0回
Total  53勝39敗12S 防3.51
開幕からクローザーとして活躍、12勝12セーブを記録しました。2年目に先発に転向して15勝を挙げ、4年目にも11勝を挙げましたが、それ以降は故障に泣きました。

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新人10勝投手 1987~1996 Part.3

長谷川滋利(オリックス)※新人王獲得
1991  12勝9敗1S 防3.55 185.0回
1992  *6勝8敗1S 防3.27 143.1回
Total  102勝88敗37S 防3.49
11完投・3完封で12勝を挙げ、新人王を受賞しました。入団6年目までで2ケタ勝利を通算4回記録。1997年メジャーリーグに移籍し、リリーフ投手として長く活躍しました。

高村祐(近鉄)※新人王獲得

1992  13勝*9敗 防3.15 180.0回
1993  *5勝11敗 防4.96 132.1回
Total  83勝102敗9S 防4.31
エース・野茂に次ぐ2番手投手として13勝を挙げ、新人王を受賞しました。2年目以降は2ケタ勝利を記録することはできませんでしたが、先発投手として長く活躍しました。

若田部健一(ダイエー)
1992  10勝13敗 防4.00 193.1回
1993  *5勝10敗 防5.08 131.0回
Total  71勝75敗 防4.15
13完投・2完封を記録し、10勝を挙げました。その後も先発投手として長く活躍し、1999年には10勝を挙げてダイエーの初優勝に貢献するなど、2ケタ勝利を通算4回記録しました。

山内泰幸(広島)※新人王獲得
1995  14勝10敗 防3.03 163.1回
1996  11勝*8敗 防3.90 117.2回
Total  45勝44敗1S 防4.40
「UFO投法」と称された個性的なフォームで14勝を挙げ、新人王を受賞しました。2年目も11勝を挙げましたが、その後は故障などで徐々に成績は下がっていきました。

以上、合計13人。そのうち6人が新人王を受賞しました。

好成績を挙げる新人が同じ年に集中することが多く、過半数の7人が新人王を逃しています。

特に1987年の西崎は新人で15勝を挙げながら、同じく新人で15勝を挙げた阿波野に阻まれ、新人王を受賞することはできませんでした。ここまでハイレベルな新人王争いは、それ以降記憶にありません。

その阿波野、西崎に加えて野茂と、なんと3人の投手が投球回数200回以上を記録。時代もありますが、今ではなかなか考えられないことです 苦笑

新人10勝投手の2年目以降は?

通算成績は、日米通算で201勝を記録した野茂を筆頭に、100勝以上が4人、50勝以上が9人と、多くの投手が2年目以降も活躍しました。選手としての「成功」率は非常に高いと言えます。

特に野茂と長谷川は、ともにメジャーリーグ移籍後もオールスターゲーム出場を果たすなど「日本人メジャーリーガー」として長年に渡って素晴らしい活躍を見せました。

濵口も気になる「2年目のジンクス」ですが、この13人の中で2年目も10勝以上を記録した投手は8人と、かなり減っています。

しかし、渡辺、佐々岡、西村、岡林など、2年目に成績を大きく上げた投手が何人かいます。特に佐々岡は、17勝を挙げて最多勝と最優秀防御率を獲得し、沢村賞とMVPを受賞しました。

さらに、阿波野、西崎、野茂の3人は、2年目も素晴らしかった1年目と遜色ない好成績を残し、早くもチームのエースとして確固たる地位を築きました。

13人の1年目の合計成績は「162勝112敗48セーブ、防御率3.32」で、2年目の合計成績は「145勝122敗8セーブ、防御率3.26」。ややダウンはしましたが、そこまで「2年目のジンクス」と大騒ぎするほどの結果ではないと思います。

次回は1997~2006年の新人10勝投手を振り返ります。


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