日本ハム・大谷、メジャー挑戦へ!/「投手・大谷」の5年間の成績は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

2017年11月11日、大谷翔平(日本ハム)が今オフのメジャーリーグ挑戦を正式に表明しました。

今後はポスティングシステムを利用して、メジャーリーグへの移籍を目指すことになります。

スポンサードリンク

「二刀流」大谷の5年間を振り返る

大谷は2012年、花巻東高校からドラフト1位で日本ハムに入団。投手と野手を両立する、いわゆる「二刀流」の選手として5年間プレーしました。

1年目の2013年に投手として3勝、打者として3本塁打を記録すると、2014年には日本プロ野球史上初となる「2ケタ勝利(11勝)&2ケタ本塁打(10本)」を達成しました。

2015年は15勝を挙げ、最多勝、最優秀防御率、最高勝率のタイトルを獲得。

2016年は、2回目の「2ケタ勝利(10勝)&2ケタ本塁打(22本)」を達成してチームの優勝に大きく貢献。MVPを受賞するとともに、日本プロ野球史上初となる、投手と指名打者の2部門でベストナインに選出されるという快挙を成し遂げました。

5年間という非常に短い期間ではありましたが、大谷は「二刀流」のプレーヤーとして、まさに規格外の活躍を我々に見せてくれました。

大谷が「二刀流」でプレーすることに対しては、1年目から常に賛否両論があり、さらに「反対派」の中でも「投手専念派」と「野手専念派」に意見が分かれていました。

私も大谷の165km/hのストレートを見れば投手に専念するべきだと思い、逆方向へのどでかい本塁打を見れば打者も捨て難いと思うなど、結局最後まで何が正解なのかわかりませんでした 苦笑

ここはとりあえず、大谷がこの5年間で残した投打の成績を振り返り、それらがそれぞれどれほどのものだったのか、改めて振り返ってみたいと思います。

「投手・大谷」の5年間の成績は?

今回の記事では、大谷の投手としての成績について触れてみたいと思います。

大谷の5年間の年度別成績、通算成績、獲得タイトルはこちら。

2013  *3勝0敗 防4.23 *61.2回 *46奪三振 WHIP1.46
2014  11勝4敗 防2.61 155.1回 179奪三振 WHIP1.17
2015  15勝5敗 防2.24 160.2回 196奪三振 WHIP0.91
2016  10勝4敗 防1.86 140.0回 174奪三振 WHIP0.96
2017  *3勝2敗 防3.20 *25.1回 *29奪三振 WHIP1.26
Total  42勝15敗 勝率.737 防2.52 543.0回 624奪三振 WHIP1.04
タイトル  最多勝1回、最優秀防御率1回、最高勝率1回

2014年、高卒2年目で早くも2ケタ勝利を挙げました。防御率もリーグ3位。奪三振数は投球回数を大きく上回り、奪三振率は10.37でした。

2015年はさらに成績を上げ、初の15勝を記録。最多勝、最優秀防御率、最高勝率のタイトルを獲得しました。奪三振数は196個と則本昂大(楽天)の215個に次いで惜しくもリーグ2位でしたが、奪三振率は10.98と驚異的な数字を記録しています。

2016年には3年連続の2ケタ勝利を達成。この年は打者としての出場が多く規定投球回にはわずかに届きませんでしたが、防御率はついに1点台を記録。奪三振率はさらに上昇し11.19となりました。

今季は怪我の影響もあり3勝にとどまりましたが、5年間で通算42勝。高卒入団の投手が5年目までに残した成績として、単純に素晴らしい数字です。

しかも大谷の場合は、野手をやりながらの成績であると考えるとまさに驚異的。「投手専念派」の気持ちもよくわかります。

スポンサードリンク

「高卒5年で合計40勝以上」の投手と比較

この大谷の残した5年間の投手成績は、一体どれくらい凄いのでしょうか。

この30年間(1987年~)に高卒でプロ入りした投手で、入団から5年間で合計40勝以上を記録した投手の成績と、大谷の成績を比較したいと思います。

該当する投手は大谷以外に10人。その10人の投手たちの入団から5年間の年度別成績、合計成績、獲得タイトルをご紹介します。

川崎憲次郎(ヤクルト)
1989  *4勝*4敗1S 防3.94 *98.1回 *86奪三振 WHIP1.13
1990  12勝13敗0S 防4.05 202.1回 154奪三振 WHIP1.32
1991  14勝*9敗1S 防2.91 191.2回 148奪三振 WHIP1.17
1992  登板なし
1993  10勝*9敗0S 防3.48 139.2回 108奪三振 WHIP1.30
Total  40勝35敗2S 勝率.533 防3.56 632.0回 496奪三振 WHIP1.25
タイトルなし

今中慎二(中日)
1989  *1勝*4敗0S 防6.86 *40.2回 *30奪三振 WHIP2.16
1990  10勝*6敗1S 防3.86 144.2回 *85奪三振 WHIP1.57
1991  12勝13敗0S 防2.52 193.0回 167奪三振 WHIP1.31
1992  *8勝*2敗0S 防1.77 *76.1回 *66奪三振 WHIP0.93
1993  17勝*7敗1S 防2.20 249.0回 247奪三振 WHIP0.98
Total  48勝32敗2S 勝率.600 防2.85 703.2回 595奪三振 WHIP1.26
タイトル  最多勝1回、最多奪三振1回、沢村賞1回

松坂大輔(西武)
1999  16勝*5敗0S 防2.60 180.0回 151奪三振 WHIP1.17
2000  14勝*7敗1S 防3.97 167.2回 144奪三振 WHIP1.35
2001  15勝15敗0S 防3.60 240.1回 214奪三振 WHIP1.25
2002  *6勝*2敗0S 防3.68 *73.1回 *78奪三振 WHIP1.02
2003  16勝*7敗0S 防2.83 194.0回 215奪三振 WHIP1.17
Total  67勝36敗1S 勝率.650 防3.29 855.1回 802奪三振 WHIP1.26
タイトル  最多勝3回、最優秀防御率1回、最多奪三振2回、沢村賞1回

岩隈久志(近鉄)
2000  登板なし
2001  *4勝*2敗1S 防4.53 *43.2回 *25奪三振 WHIP1.35
2002  *8勝*7敗0S 防3.69 141.1回 131奪三振 WHIP1.23
2003  15勝10敗0S 防3.45 195.2回 149奪三振 WHIP1.28
2004  15勝*2敗0S 防3.01 158.2回 123奪三振 WHIP1.13
Total  42勝21敗1S 勝率.667 防3.47 539.1回 428奪三振 WHIP1.28
タイトル  最多勝1回、最高勝率1回

ダルビッシュ有(日本ハム)
2005  *5勝5敗 防3.53 *94.1回 *52奪三振 WHIP1.54
2006  12勝5敗 防2.89 149.2回 115奪三振 WHIP1.28
2007  15勝5敗 防1.82 207.2回 210奪三振 WHIP0.83
2008  16勝4敗 防1.88 200.2回 208奪三振 WHIP0.90
2009  15勝5敗 防1.73 182.0回 167奪三振 WHIP0.90
Total  63勝24敗 勝率.724 防2.20 834.1回 752奪三振 WHIP1.07
タイトル  最優秀防御率1回、最多奪三振1回、最高勝率1回、沢村賞1回

涌井秀章(西武)
2005  *1勝*6敗 防7.32 *55.1回 *57奪三振 WHIP1.54
2006  12勝*8敗 防3.24 178.0回 136奪三振 WHIP1.20
2007  17勝10敗 防2.79 213.0回 141奪三振 WHIP1.17
2008  10勝11敗 防3.90 173.0回 122奪三振 WHIP1.29
2009  16勝*6敗 防2.30 211.2回 199奪三振 WHIP1.12
Total  56勝41敗 勝率.577 防3.29 831.0回 655奪三振 WHIP1.26
タイトル  最多勝2回、沢村賞1回

田中将大(楽天)
2007  11勝7敗0S 防3.82 186.1回 196奪三振 WHIP1.35
2008  *9勝7敗1S 防3.49 172.2回 159奪三振 WHIP1.30
2009  15勝6敗1S 防2.33 189.2回 171奪三振 WHIP1.12
2010  11勝6敗0S 防2.50 155.0回 119奪三振 WHIP1.23
2011  19勝5敗0S 防1.27 226.1回 241奪三振 WHIP0.87
Total  65勝31敗2S 勝率.677 防2.61 930.0回 886奪三振 WHIP1.19
タイトル  最多勝1回、最優秀防御率1回、最高勝率1回、沢村賞1回

前田健太(広島)
2007  登板なし
2008  *9勝*2敗 防3.20 109.2回 *55奪三振 WHIP1.26
2009  *8勝14敗 防3.36 193.0回 147奪三振 WHIP1.16
2010  15勝*8敗 防2.21 215.2回 174奪三振 WHIP0.98
2011  10勝12敗 防2.46 216.0回 192奪三振 WHIP1.02
Total  42勝36敗 勝率.538 防2.73 734.1回 568奪三振 WHIP1.11
タイトル  最多勝1回、最優秀防御率1回、最多奪三振2回、沢村賞1回

武田翔太(ソフトバンク)
2012  *8勝1敗 防1.07 *67.0回 *67奪三振 WHIP0.98
2013  *4勝4敗 防3.48 *93.0回 *56奪三振 WHIP1.58
2014  *3勝3敗 防1.87 *43.1回 *43奪三振 WHIP1.34
2015  13勝6敗 防3.17 164.2回 163奪三振 WHIP1.22
2016  14勝8敗 防2.95 183.0回 144奪三振 WHIP1.28
Total  42勝22敗 勝率.656 防2.79 551.0回 473奪三振 WHIP1.28
タイトルなし

藤浪晋太郎(阪神)
2013  10勝*6敗 防2.75 137.2回 126奪三振 WHIP1.18
2014  11勝*8敗 防3.53 163.0回 172奪三振 WHIP1.31
2015  14勝*7敗 防2.40 199.0回 221奪三振 WHIP1.23
2016  *7勝11敗 防3.25 169.0回 176奪三振 WHIP1.31
2017  *3勝*5敗 防4.12 *59.0回 *41奪三振 WHIP1.66
Total  45勝37敗 勝率.549 防3.05 727.2回 736奪三振 WHIP1.29
タイトル  最多奪三振1回


 
2年目の成績は、松坂、ダルビッシュ、涌井らを凌ぎ、総合的に大谷が一番優秀であると言えます。1年目はわずか3勝だった大谷の適応能力の高さがうかがえます。

完全にプロに慣れてきた5年目に、それまでのキャリアハイかそれに近い成績を記録している投手が多いのは興味深いところです。

それだけに、2年目から年々防御率と奪三振率の数字が良くなってきていた大谷が、今季怪我でわずか5試合しか登板できなかったことが非常に悔やまれます。

11人の各指標のベスト3は?

それでは、大谷を含めた11人の投手たちの各指標のベスト3を見ていきましょう。

勝利数
*1位 67勝  松坂
*2位 65勝  田中
*3位 63勝  ダルビッシュ
*7位 42勝  大谷

投球回数
*1位 930.0回  田中
*2位 855.1回  松坂
*3位 834.1回  ダルビッシュ
10位 543.0回  大谷

奪三振
*1位 886個  田中
*2位 802個  松坂
*3位 752個  ダルビッシュ
*6位 624個  大谷

これらの積み重ねていくタイプの指標は登板数の多い投手が有利なので、松坂、ダルビッシュ、田中の3人が頭一つ抜けています。野手としてもプレーしていた大谷はとても敵いません。

しかし、それ以外の指標になると事情が大きく変わってきます。

防御率
*1位 2.20  ダルビッシュ
*2位 2.52  大谷
*3位 2.61  田中

勝率
*1位 .737  大谷
*2位 .724  ダルビッシュ
*3位 .677  田中

奪三振率
*1位 10.34  大谷
*2位 *9.10  藤浪
*3位 *8.57  田中

WHIP
*1位 1.04  大谷
*2位 1.07  ダルビッシュ
*3位 1.11  前田

大谷は防御率だけが2位で、その他の指標はなんとすべて1位となっています。

しつこいようですが、大谷は野手をやりながらの成績です。それなのに、登板数が関係ない指標に関しては、今回取り上げた名だたる投手たちの中でトップクラスの数値を叩き出しているのです。

これはもう凄いとしか言いようがありません。

今季わずか3勝に終わってしまったこともあり、「投手・大谷」の5年間はやや中途半端な印象でしたが、実は非常にハイレベルな成績を残していました。

 
次回は、「打者・大谷」の5年間を振り返ります!


follow us in feedly

この記事を読んだ方はこちらもどうぞ!

スポンサードリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る