日本ハム・大谷、メジャー挑戦へ!/「打者・大谷」の5年間の成績は?

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大谷翔平(日本ハム)が記者会見を開き、今オフのメジャーリーグ挑戦を正式に表明しました。

今後はポスティングシステムを利用して、メジャーリーグへの移籍を目指すことになります。

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「打者・大谷」の5年間の成績は?

前回の記事では、大谷の投手としての成績を取り上げました。

今回は、大谷の打者としての成績について触れてみたいと思います。

大谷の5年間の年度別成績、通算成績はこちら。(詳細はWikipediaをどうぞ。)

2013  .238 *3本 *20打点 OPS*.660
2014  .274 10本 *31打点 OPS*.842
2015  .202 *5本 *17打点 OPS*.628
2016  .322 22本 *67打点 OPS1.004
2017  .332 *8本 *31打点 OPS*.942
Total  .286 48本 166打点 OPS*.859

2年目の2014年に、初の2ケタ本塁打を記録。

2015年は振るいませんでしたが、2016年は規定打席未到達ながら、打率3割、20本塁打、OPSも1を超える好成績で、指名打者としてベストナインを受賞しました。

今季は怪我で出場機会が少なかったのですが、それでも.332の高打率を記録しました。

投手をやりながらだったこともあり、残念ながら規定打席に到達した年はありませんでした。

しかし、高卒2年目で2ケタ本塁打を記録したり、4年目で早くも指名打者としてベストナインを獲るなど、残した成績はやはり非凡です。

それに何と言っても、投手をやりながらの成績です。一度は打者だけに専念して、1年間フル出場した大谷の成績を見てみたかったです。

「高卒5年で合計1000打席以上」の打者 Part.1

この大谷の5年間の打撃成績は、一体どれくらい凄いのでしょうか。

この30年間(1987年~)に高卒でプロ入りした選手で、「入団から5年間で合計1000打席以上」を記録した代表的な打者(大谷を除く)の成績と大谷の成績を比較したいと思います。

特に成績が優秀だった15人の打者の入団から5年間の年度別成績と合計成績をご紹介します。

※今季が入団4年目だった森友哉のみ、4年間の成績です。

立浪和義(中日)
1988  .223 *4本 *18打点 OPS.626
1989  .235 *2本 **8打点 OPS.716
1990  .303 11本 *45打点 OPS.837
1991  .290 10本 *45打点 OPS.802
1992  .301 *5本 *42打点 OPS.787
Total  .281 32本 158打点 OPS.772

江藤智(広島)
1989   出場なし
1990  .239 *5本 *10打点 OPS.874
1991  .215 11本 *31打点 OPS.730
1992  .289 16本 *45打点 OPS.879
1993  .282 34本 *82打点 OPS.916
Total  .265 66本 168打点 OPS.859

前田智徳(広島)
1990  .256 *0本 **5打点 OPS.598
1991  .271 *4本 *25打点 OPS.688
1992  .308 19本 *89打点 OPS.858
1993  .317 27本 *70打点 OPS.945
1994  .321 20本 *66打点 OPS.885
Total  .305 89本 255打点 OPS.877

イチロー(オリックス)
1992  .253 *0本 **5打点 OPS.581
1993  .188 *1本 **3打点 OPS.478
1994  .385 13本 *54打点 OPS.994
1995  .342 25本 *80打点 OPS.976
1996  .356 16本 *84打点 OPS.926
Total  .349 55本 226打点 OPS.929

中村紀洋(近鉄)
1992  .222 *2本 **5打点 OPS.704
1993  .111 *0本 **1打点 OPS.361
1994  .281 *8本 *36打点 OPS.827
1995  .228 20本 *64打点 OPS.707
1996  .273 26本 *67打点 OPS.845
Total  .252 56本 173打点 OPS.776

「高卒5年で合計1000打席以上」の打者 Part.2

松井秀喜(巨人)
1993  .223 *11本 *27打点 OPS*.747
1994  .294 *20本 *66打点 OPS*.843
1995  .283 *22本 *80打点 OPS*.845
1996  .314 *38本 *99打点 OPS1.023
1997  .298 *37本 103打点 OPS*.984
Total  .291 128本 375打点 OPS*.908

松井稼頭央(西武)
1994   出場なし
1995  .221 *2本 *15打点 OPS.549
1996  .283 *1本 *29打点 OPS.664
1997  .309 *7本 *63打点 OPS.793
1998  .311 *9本 *58打点 OPS.812
Total  .293 19本 165打点 OPS.739

城島健司(ダイエー)
1995  .167 *0本 **1打点 OPS.397
1996  .241 *4本 **9打点 OPS.773
1997  .308 15本 *68打点 OPS.820
1998  .251 16本 *58打点 OPS.729
1999  .306 17本 *77打点 OPS.837
Total  .287 52本 213打点 OPS.795

岩村明憲(ヤクルト)
1997   出場なし
1998  .000 *0本 **0打点 OPS.000
1999  .294 11本 *35打点 OPS.842
2000  .278 18本 *66打点 OPS.814
2001  .287 18本 *81打点 OPS.781
Total  .284 47本 182打点 OPS.804

坂本勇人(巨人)
2007  .333 *0本 **2打点 OPS.667
2008  .257 *8本 *43打点 OPS.650
2009  .306 18本 *62打点 OPS.823
2010  .281 31本 *85打点 OPS.836
2011  .262 16本 *59打点 OPS.714
Total  .277 73本 251打点 OPS.760

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「高卒5年で合計1000打席以上」の打者 Part.3

中田翔(日本ハム)
2008   出場なし
2009  .278 *0本 **1打点 OPS.623
2010  .233 *9本 *22打点 OPS.687
2011  .237 18本 *91打点 OPS.691
2012  .239 24本 *77打点 OPS.727
Total  .239 51本 191打点 OPS.704

筒香嘉智(DeNA)
2010  .143 *1本 **1打点 OPS.971
2011  .241 *8本 *22打点 OPS.782
2012  .218 10本 *45打点 OPS.661
2013  .216 *1本 **3打点 OPS.580
2014  .300 22本 *77打点 OPS.902
Total  .254 42本 148打点 OPS.776

山田哲人(ヤクルト)
2011   出場なし
2012  .250 *1本 **1打点 OPS*.690
2013  .283 *3本 *26打点 OPS*.711
2014  .324 29本 *89打点 OPS*.941
2015  .329 38本 100打点 OPS1.027
Total  .314 71本 216打点 OPS*.913

鈴木誠也(広島)
2013  .083 *0本 **1打点 OPS*.298
2014  .344 *1本 **7打点 OPS*.882
2015  .275 *5本 *25打点 OPS*.742
2016  .335 29本 *95打点 OPS1.015
2017  .300 26本 *90打点 OPS*.936
Total  .309 61本 218打点 OPS*.922

森友哉(西武)
2014  .275 *6本 *15打点 OPS.945
2015  .287 17本 *68打点 OPS.825
2016  .292 10本 *46打点 OPS.803
2017  .339 *2本 *18打点 OPS.934
Total  .294 35 147打点 OPS.840

1年目に3本塁打以上を記録したのは、大谷以外では松井(11本)、森(6本)、立浪(4本)の3人だけ。2年目に10本塁打以上を記録したのは、大谷以外では松井(20本)と森(17本)の2人だけ。

2年目までだと、ほとんどの選手がまだ一軍定着もままならない状況です。

打者としての大谷も、やはり適応能力が抜群に高いことがわかります。

15人の各指標のベスト3は?

それでは、大谷を含めた15人の打者たちの各指標のベスト3を見ていきましょう。

■打率
*1位 .349  イチロー
*2位 .314  山田
*3位 .309  鈴木
*9位 .286  大谷

■安打数
*1位 633本  坂本
*2位 628本  松井秀
*3位 618本  イチロー
13位 296本  大谷

■本塁打数
*1位 128本  松井秀
*2位 *89本  前田
*3位 *73本  坂本
11位 *48本  大谷

■打点数
*1位 375打点  松井秀
*2位 255打点  前田
*3位 251打点  坂本
12位 166打点  大谷

■本塁打率
*1位 16.52  江藤
*2位 16.87  松井秀
*3位 19.51  鈴木
*5位 21.56  大谷

■OPS
*1位 .929  イチロー
*2位 .922  鈴木
*3位 .913  山田
*7位 .859  大谷

今回は残念ながら、大谷は一つもベスト3には入れませんでした。安打数、本塁打数、打点数は、打席数が多い選手が有利なので、順位は仕方がないと思います。

最高は本塁打率で5位。広い札幌ドームを本拠地にしながら、本塁打を打つ能力に長けているという結果は立派です。

その他の指標も、順位はともかく優秀な数値であることは間違いありません。

投手をやりながら、優秀な野手並みの打撃成績を残した大谷の打力の素晴らしさは、当然疑いようがないと思います。

「投手」か?「打者」か?「二刀流」か?

2回に渡って、大谷の投手としての成績と打者としての成績を振り返りました。

圧倒的と言ってもいい投手成績に比べて、打撃成績も優秀とは言え、やや物足りない印象があることは否めません。

そもそも近年、日本人野手はメジャーリーグで大苦戦を強いられているので、現実的に考えると大谷は投手としてメジャーリーグでプレーするのが無難と言えるでしょう。

でも、思い出してみてください。

5年前に大谷が日本ハムに入団し、「二刀流」でプレーするという話を初めて聞いた時、この5年間の大谷の投打に渡る活躍を一体どれだけの人が予測できたでしょう。

大谷がプロに入ってたったの4年で、投手と指名打者でベストナインを同時受賞し、さらにMVPまで獲ってしまうなんて漫画のような話を一体誰が想像できたというのでしょうか。

そう考えると、そもそも大谷は既存の考え方が通用しない選手なのです。

大谷が来年以降、どのような活躍を見せてくれるのかを予測することは難しいです。

しかし私は、大谷がこの5年間で見せてくれた数々の奇跡を考えると、彼はメジャーリーグに渡っても、やはり今まで通り「漫画の主人公」のような存在でい続けられるような気がしてなりません。


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