西武・中村、日本人2人目の「規定打席未到達で30本塁打」なるか?

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10年ぶりのレギュラーシーズン優勝に向けて、いよいよあと「M1」と迫った西武ライオンズ。

今季の快進撃の原動力となったのは、もちろん開幕から抜群の破壊力を誇った打線です。

特に現在パ・リーグ本塁打王(46本)・打点王(121打点)の山川穂高、打点リーグ2位の(119打点)の浅村栄斗、最多安打(185本)の秋山翔吾らの活躍は、今さら語るまでもないでしょう。

しかし、今回私が注目したい選手はその3人ではなく、プロ17年目のベテラン・中村剛也です。

中村は今季、史上7人目、日本人選手としては2人目となる珍記録を狙える状況にあります。

それは「規定打席未到達でシーズン30本塁打」という記録です。

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バットを軽くしてスランプから復活!

今季の中村の打撃成績はこちらです。

.267(341-91)28本 73打点 35四死球 OPS.891

中村はシーズン序盤、絶好調の西武打線において1人蚊帳の外。4/22に左肩痛で登録を抹消されるまで、16試合で打率.145(55-8)、0本塁打とスランプにあえいでいました。

昨年末、一緒に自主トレを行い、中村が打撃指導した岡本和真(巨人)が大ブレイクを果たしたのとは対照的に、一時は「限界説」までささやかれたほどでした。

関連記事:打点王!「巨人・岡本の覚醒は3人の大打者が生贄になったおかげ」説

中村は6月に一軍復帰した後もなかなか調子が上がりませんでしたが、本人曰く「バットを軽くした。」という7月以降は人が変わったかのように打棒が爆発。

中村の7~9月の月間成績はこちらです。

7月 .300(70-21)*8本 15打点
8月 .319(91-29)12本 26打点
9月 .345(84-29)*5本 25打点

なんと3か月続けて打率3割を記録し、その間25本塁打を量産する好調ぶり。いつの間にか、3年ぶりのシーズン30本塁打が狙えるところまで来ました。

ちなみに、ここまで中村の打席数は378。4月から続いたケガによる欠場が響き、今季の規定打席到達(443打席)はすでに絶望的です。

しかし、それ故に上述した通り「規定打席未到達でシーズン30本塁打」が狙えるのです。

「規定打席未到達で30本塁打」の達成者は?

当ブログでは、昨年もこの「規定打席未到達でシーズン30本塁打」という記録について触れました。

エルドレッド(広島)がシーズン7試合を残し、規定打席未到達ながら27本塁打を記録していたのです。

関連記事:広島・エルドレッド、「規定打席未到達で30本塁打」の大記録なるか?

ところが、エルドレッドは私が記事をアップした翌日(9/20)にまさかの登録抹消 苦笑 そのままレギュラーシーズンは終了し、残念ながら記録達成はなりませんでした。

ここで、過去「規定打席未到達でシーズン30本塁打」を達成した6人の選手をおさらいします。

田淵幸一(西武)
1983  .293(300-*88)30本 71打点

ホーナー(ヤクルト)
1987  .327(303-*99)31本 73打点

ブライアント(近鉄)
1988  .307(267-*82)34本 73打点

デストラーデ(西武)
1989  .257(292-*75)32本 81打点

ペタジーニ(巨人)
2003  .323(331-107)34本 81打点

バレンティン(ヤクルト)
2012  .272(353-*96)31本 81打点

おそらくプロ野球ファンなら知らない者はいない「伝説のスラッガー」たちばかりです。

そしてご覧の通り、日本人選手でこの記録を達成したのは田淵だけ。

私は、すでに本塁打王6回という輝かしい実績を誇る中村にスラッガーとしてもう一つ新たな勲章を手にしてほしいのです。

「規定打席未到達で20本塁打」を通算3回記録したのは?

ちなみに、今季「規定打席未到達でシーズン20本塁打」はすでにクリアしている中村ですが、この記録を達成したのはこれで通算4回目となります。

2005  .262(237-62)22本 57打点
2010  .234(304-71)25本 57打点
2016  .238(387-92)21本 61打点
2018  .267(341-91)28本 73打点

この4回というのはプロ野球最多タイ。実は「規定打席未到達でシーズン20本塁打」を通算3回以上記録した選手は、過去中村を入れて4人だけです。

まず、通算3回記録した選手はこの2人。

3回 大豊泰昭(元中日他)
1990  .274(259-71)20本 48打点
1998  .231(307-71)21本 61打点
2000  .241(303-73)23本 54打点

3回 山崎武司(元楽天他)
1999  .246(354-87)28本 75打点
2001  .238(365-87)25本 51打点
2003  .232(358-83)22本 68打点

かつてともに中日に在籍した大豊と山崎です。

大豊は1994年、山崎は1996年と2007年に本塁打王を獲得しましたが、2人とも長打力は抜群ながら打撃に安定感がなく、首脳陣の信頼を勝ち取れずにフル出場を逃した年が何年かありました。

そのおかげ(?)で、2人は「規定打席未到達でシーズン20本塁打」を3回も達成しました。

ちなみに「規定打席未到達で2ケタ本塁打」は大豊が7回、山崎が5回記録しています。

関連記事:一本足打法・片平晋作氏を偲んで/「規定打席未到達で2ケタ本塁打」1

関連記事:「規定打席未到達で2ケタ本塁打」2/ケガ?準レギュラー?未完の大器?

2人が中日のチームメイトだった1996年は、山崎が6番打者としてリーグ1位の39本塁打、大豊が7番打者としてリーグ2位の38本塁打を記録し、「影のクリーンナップ」と恐れられました。

懐かしいですね~。

「規定打席未到達で20本塁打」を通算4回記録したのは?

「規定打席未到達でシーズン20本塁打」を中村と並ぶ最多タイの通算4回記録したのはこの選手です。

4回 田淵幸一(元阪神、西武)
1970  .244(316-77)21本 40打点
1977  .261(341-89)23本 59打点
1982  .218(340-74)25本 59打点
1983  
.293(300-88)30本 71打点

…またも田淵でした。

田淵は阪神時代の1975年に43本塁打で本塁打王を獲得。それまで続いていた王貞治(元巨人)の連続本塁打王記録を13年でストップさせるなど、超一流の「ホームラン打者」でした。

しかし、とにかくケガが多く、通算474本塁打を放ちながらも本塁打王に輝いたのは結局その一度きりでした。

そういえば昔、この田淵を主人公として描いた「がんばれタブチくん」という漫画がありました。よかったらぜひ一度ググってみてください。

その漫画で描かれている田淵はものすごく太っていて(田淵も実際太ってはいましたが、漫画ではかなりデフォルメされています。)、まるで中村や山川そのものです 笑

考えてみれば、中村から山川へと続いた西武の「重量級スラッガー」の系譜の元祖は、遠くさかのぼってこの田淵だったんですね 笑

さて、西武の2代目「重量級スラッガー」の中村は、初代の田淵に続いて「規定打席未到達でシーズン30本塁打」の珍記録を達成できるでしょうか?あと7試合で2本です。

がんばれおかわりくん!


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