MVPは広島・丸とソフトバンク・サファテか?/MVPの翌年の成績1

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2017年11月20日に行われる「NPB AWARDS 2017」にて、いよいよ今季のMVPが発表されます。

一体どの選手が選ばれるのでしょうか。

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今季のMVPは丸とサファテでほぼ決まり!

いきなりで恐縮ですが(またこのパターン… 苦笑)、今季のMVPはセ・リーグは丸佳浩(広島)、パ・リーグはサファテ(ソフトバンク)でほぼ決まりでしょう。

今季の丸の成績はこちら。

丸佳浩(広島)
.308(556-171)23本 92打点 87四死球 13盗塁
 OPS.903

今季でなんと4年連続全試合出場。突出した成績というわけではありませんが、バランスのいい打撃成績と、5年連続ゴールデングラブ賞を受賞した守備力で、広島のリーグ2連覇に大きく貢献しました。

私は以前の記事で、丸の「成績の見栄え」がやや地味で、今季17勝、防御率1.59と抜群の成績を残した菅野智之(巨人)のMVP受賞の可能性もなくはないと述べました。

しかし、私がMVP受賞の条件に挙げた最多安打のタイトルを丸は見事に獲得し、これで打撃成績にも箔が付きました。

セ・リーグで安打数1位、得点1位、打率5位、打点3位、出塁率2位。個人的には打率が.320くらいあると文句なしでしたが、まず丸のMVP受賞は間違いないでしょう。

 
一方のサファテですが、パ・リーグのMVPは彼以外に誰がいるというのでしょうか? 笑

今季のサファテの成績はこちら。

66試合 2勝2敗54S 防1.09 66.0回 102奪三振 WHIP0.67

これまでのシーズン最多セーブ記録だった、岩瀬仁紀(中日)と藤川球児(阪神)の46セーブを大幅に更新する54セーブ。これはしばらく破られることはないであろう大記録です。

防御率1.09、奪三振率13.91、WHIP0.67も圧倒的な数値で、リリーフ投手として間違いなく史上最高の成績を残しました。

ソフトバンクに他に対抗馬となるような成績を残した選手もおらず、サファテのMVP受賞は確実と言っていいでしょう。

MVPの翌年の成績は? 1987~1996

さて、以前の記事で、過去新人王を獲得した選手たちの翌年の成績をご紹介し、いわゆる「2年目のジンクス」について検証しました。

今回は、今まであまり注目されることはなかったと思うのですが、過去MVPを受賞した選手たちの翌年の成績はどうだったのか、ということに注目してみたいと思います。

果たして、MVPを受賞した選手にも「2年目のジンクス」はあったのでしょうか?

昨年までの過去30年間(1987~2016年)のMVP受賞者の、MVPを受賞した年とその翌年の成績を比較してみます。

今回は、1987~1996年のMVP受賞者をご紹介します。

ちなみに、MVP獲得の翌年の成績の後ろにあるカッコの中の矢印は、前年に比べて成績が上がったか、横ばいか、下がったかを示しています。

 
1987年
セ 山倉和博(巨人)
1987  .273(395-108)22本 66打点 56四死球 3盗塁 OPS.848
1988  .170(153-*26)*4本 17打点 19四死球 1盗塁 OPS.535(↓)

パ 東尾修(西武)
1987  15勝9敗 防2.59 222.2回 85奪三振 WHIP1.10
1988  *6勝9敗 防4.85 105.2回 30奪三振 WHIP1.43
(↓)

 
1988年
セ 郭源治(中日)

1988  7勝6敗37S 防1.95 111.0回 94奪三振 WHIP0.94
1989  5勝3敗25S 防2.31 *74.0回 69奪三振 WHIP1.01
(↓)

パ 門田博光(南海)
1988  .311(447-139)44本 125打点 100四死球 2盗塁 OPS1.062
1989  .305(406-124)33本 *93打点 *80四死球 0盗塁 OPS1.013(↓)

 
1989年
セ クロマティ(巨人)

1989  .378(439-166)15本 72打点 59四死球 7盗塁 OPS1.009
1990  .293(450-132)14本 55打点 44四死球 2盗塁 OPS*.798(↓)

パ ブライアント(近鉄)
1989  .283(494-140)49本 121打点 74四死球 5盗塁 OPS1.004
1990  .245(412-101)29本 *73打点 47四死球 4盗塁 OPS*.828(↓)

 
1990年
セ 斎藤雅樹(巨人)
1990  20勝*5敗 防2.17 224.0回 146奪三振 WHIP1.02
1991  11勝11敗 防3.38 178.2回 103奪三振 WHIP1.18
(↓)

パ 野茂英雄(近鉄)
1990  18勝*8敗0S 防2.91 235.0回 287奪三振 WHIP1.17
1991  17勝11敗1S 防3.05 242.1回 287奪三振 WHIP1.28
(→)

 
1991年
セ 佐々岡真司(広島)
1991  17勝9敗 防2.44 240.0回 213奪三振 WHIP1.06
1992  12勝8敗 防3.38 197.0回 161奪三振 WHIP1.25
(↓)

パ 郭泰源(西武)
1991  15勝6敗1S 防2.59 184.1回 108奪三振 WHIP1.04
1992  14勝4敗0S 防2.41 168.0回 108奪三振 WHIP1.02
(→)

 
1992年

セ ハウエル(ヤクルト)
1992  .331(387-128)38本 87打点 47四死球 3盗塁 OPS1.087
1993  .298(495-117)28本 88打点 91四死球 3盗塁 OPS*.971(↓)

パ 石井丈裕(西武)
1992  15勝*3敗3S 防1.94 148.1回 123奪三振 WHIP0.88
1993  12勝10敗0S 防3.19 191.2回 144奪三振 WHIP1.05
(↓)

 
1993年
セ 古田敦也(ヤクルト)
1993  .308(522-161)17本 75打点 62四死球 11盗塁 OPS.842
1994  .238(260-*62)*3本 19打点 23四死球 *3盗塁 OPS.605(↓)

パ 工藤公康(西武)
1993  15勝3敗 防2.06 170.0回 130奪三振 WHIP1.14
1994  11勝7敗 防3.44 130.0回 124奪三振 WHIP1.26
(↓)

 
1994年
セ 桑田真澄(巨人)
1994  14勝11敗1S 防2.52 207.1回 185奪三振 WHIP1.09
1995  *3勝*3敗0S 防2.48 *65.1回 *61奪三振 WHIP1.09
(↓)

パ イチロー(オリックス)
1994  .385(546-210)13本 54打点 61四死球 29盗塁 OPS.994
1995  .342(524-179)25本 80打点 86四死球 49盗塁 OPS.976(→)

 
1995年

セ オマリー(ヤクルト)
1995  .302(421-127)31本 87打点 98四死球 6盗塁 OPS.999
1996  .315(461-145)18本 97打点 75四死球 3盗塁 OPS.888(↓)

パ イチロー(オリックス)
1995  .342(524-179)25本 80打点 86四死球 49盗塁 OPS.976
1996  .356(542-193)16本 84打点 65四死球 35盗塁 OPS.926(→)

 
1996年
セ 松井秀喜(巨人)
1996  .314(487-153)38本 *99打点 *75四死球 7盗塁 OPS1.023
1997  .298(484-144)37本 103打点 106四死球 9盗塁 OPS*.984(→)

パ イチロー(オリックス)
1996  .356(542-193)16本 84打点 65四死球 35盗塁 OPS.926
1997  .345(536-185)17本 91打点 66四死球 39盗塁 OPS.927(→)

 
(↑)… 0人
(→)… 延べ6人(野茂、郭(泰)、イチロー(1994~1996年)、松井)
(↓)… 14人(山倉、東尾、郭(源)、門田、クロマティ、ブライアント、斎藤、佐々岡、ハウエル、石井、古田、工藤、桑田、オマリー)

 
同じ期間(1987~1996年)の新人王の時と同様、成績が下がった選手が圧倒的に多いです。中には、かなり大きく成績を落としている選手もいます。

MVPレベルの成績を維持し続けた野茂、イチロー、松井

成績が下がった選手は14人ですが、山倉、東尾、古田、桑田の4人は、怪我などもあり、翌年の出場機会自体が激減しています。

しかし、他の10人に関しては、MVPの年の成績が良すぎただけで、翌年もチームの主力として十分と言える成績を残しています。

例えば1988年のMVPの2人は、郭(源)は翌年も30セーブポイントを挙げていますし、門田も打率3割、30本塁打を記録しています。立派な成績です。

考えてみれば、MVPを受賞するほどの突出した好成績を2年続けること自体が至難の業で、むしろそれを成し遂げた野茂、郭(泰)、イチロー、松井が凄いと言えます。

特にイチローはハイレベルな成績を残し続け、オリックスが1995~96年と連覇したこともあり、1976~78年の山田久志(阪急)以来、プロ野球史上2人目となる3年連続MVPを達成しました。

郭(泰)を除く、野茂、イチロー、松井がのちにメジャーリーグで活躍できたのも、日本球界で突出した好成績を残し続ける実力があったからでしょう。

今後は、MVP受賞者に「2年目のジンクス」はあるのかではなく、MVPレベルの成績を翌年も維持できた選手はどれくらいいるのか、という視点で振り返っていきたいと思います。

 
次回は1997~2006年のMVP受賞者を振り返ります!


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