2016年に「2ケタ勝利&2ケタセーブ」日本ハム・増井がFA宣言!

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2017年11月14日、増井浩俊(日本ハム)が国内FA権の行使を表明しました。

日本ハムからは複数年契約を提示されるなど残留要請を受けているらしく、今後は残留も視野に入れながら他球団からのオファーを待つとのことです。

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2016年に「2ケタ勝利&2ケタセーブ」達成!

増井は2009年、ドラフト5位で東芝から日本ハムに入団。

2年目の2011年からセットアッパーとして起用され、2014年からはクローザーに転向。今季は27セーブを挙げ、通算100セーブを達成しました。

クローザーに定着した2014年以降の増井の年度別成績はこちら。

2014  56試合 *5勝6敗23S 防2.48 58.0回 59奪三振 WHIP1.22
2015  56試合 *0勝1敗39S 防1.50 60.0回 71奪三振 WHIP1.05
2016  30試合 10勝3敗10S 防2.44 81.0回 71奪三振 WHIP1.20
2017  52試合 *6勝1敗27S 防2.39 52.2回 82奪三振 WHIP1.10

キャリアハイとなった2015年の成績は素晴らしいですが、それ以外の年は、防御率が最近のクローザーにしてはやや高めでギリギリ合格点といったところでしょうか。

奪三振率は高く、WHIPもそこそこ優秀ですが、それほど圧倒的な投球をしている印象はありません。

今季は27セーブを挙げましたが、セーブ成功率はパ・リーグの10セーブ以上を記録した投手の中で最低の81.8%。いまいち信頼感に欠けました。

個人的に目が行くのは2016年の成績です。「2ケタ勝利&2ケタセーブ」を記録しています。

この年の増井はクローザーとしては開幕から絶不調で、7月から先発に配置転換となりました。ところが意外や意外(失礼)、この起用法が見事にハマったのです。

増井は先発転向後、なんと怒涛の7連勝を記録するなどして自身初の10勝を達成しました。

この「2ケタ勝利&2ケタセーブ」という数字が、個人成績フェチの私の心をどうにもくすぐってきます 笑

ということで、さっそく過去の達成者を調べてみました。

「2ケタ勝利&2ケタセーブ」過去の達成者は?

過去30年間(1988~2017年)の今季の増井以外の「2ケタ勝利&2ケタセーブ」の達成者延べ14人をご紹介します。

中山裕章(大洋)
1988  70試合 10勝*6敗24S 防2.28 142.1回 118奪三振 WHIP1.24

伊東昭光(ヤクルト)
1988  55試合 18勝*9敗17S 防3.15 122.2回 *72奪三振 WHIP1.18


吉井理人(近鉄)
1988  50試合 10勝*2敗24S 防2.69 *80.1回 *44奪三振 WHIP1.28

津田恒美(広島)
1989  51試合 12勝*5敗28S 防1.63 *83.0回 *75奪三振 WHIP0.78

佐々岡真司(広島)
1990  44試合 13勝11敗17S 防3.15 151.1回 129奪三振 WHIP1.16

武田一浩(日本ハム)
1990  37試合 10勝*5敗13S 防2.98 *81.2回 *73奪三振 WHIP0.98

森田幸一(中日)
1991  50試合 10勝*3敗17S 防3.03 *89.0回 *78奪三振 WHIP1.17

岡林洋一(ヤクルト)
1991  45試合 12勝*6敗12S 防3.97 106.2回 *93奪三振 WHIP1.21

赤堀元之(近鉄)
1992  50試合 11勝*4敗22S 防1.80 130.0回 *88奪三振 WHIP0.92

鹿取義隆(西武)
1992  38試合 10勝*1敗16S 防2.47 *76.2回 *41奪三振 WHIP0.99

佐々木主浩(大洋)
1992  53試合 12勝*6敗21S 防2.46 *87.2回 135奪三振 WHIP0.98

平井正史(オリックス)
1995  53試合 15勝*5敗27S 防2.32 *85.1回 *82奪三振 WHIP1.07

赤堀元之(近鉄)
1997  57試合 10勝*7敗23S 防3.05 *97.1回 100奪三振 WHIP1.38

小林雅英(ロッテ)
2000  65試合 11勝*6敗14S 防2.13 109.2回 *72奪三振 WHIP1.13

 
なんと延べ14人中13人の記録が、1990年代に達成されたものでした。しかもほとんどが90年代前半。一番最近達成した小林でも17年も前の記録です。

2016年の増井のように、先発とリリーフを両方やって記録したケースは1990年の佐々岡くらい。あとの投手は、ほぼリリーフだけでこの記録を達成しています。

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「クローザー」ではなく「ストッパー」!

この顔ぶれと記録を見ると、「クローザー」というよりも「ストッパー」という言葉の方がしっくりくるような気がします。

「ストッパー」は今の「クローザー」とは違い、「1イニング限定」で「セーブ機会だけ登板する」というような使われ方はしていませんでした。

リードした場面はもちろん、同点やリードされている状況でもマウンドに登りました。しかも、いわゆる「回またぎ」は当たり前。平気で2~3回投げたりもしていました。

登板試合数と投球回数の数字をご覧ください。どの投手も、投球回数が登板試合数を大きく上回っているのがおわかりいただけると思います。

中には投球回数が100回を超える強者もいて、1988年の中山、1990年の佐々岡(彼は先発もこなしましたが…)、1992年の赤堀の3人は、なんと規定投球回に到達してしまっています 苦笑

今季の増井が52試合で52.1回、サファテ(ソフトバンク)が66試合で66回、松井裕樹(楽天)が52試合で52.2回ですから、基本的な使われ方が全く違うのです。

上述したように、同点やリードされた状況でも登板するので、投げている間にチームが勝ち越したり逆転したりすれば、当然「ストッパー」に勝ち星が付きます。

1988年の伊東などはリリーフだけで18勝し、最多勝まで獲っています 笑

1989年の津田は、彼のプロ野球人生で最後の輝きを放ったと言えるでしょう。

直球勝負にこだわりすぎるがゆえに、私は津田にいわゆる「劇場型」のイメージを抱いていましたが、この年の津田はWHIP0.78が示すように、圧倒的な投球で最優秀救援投手のタイトルを獲得しました。

1990年の佐々岡はプロ1年目。シーズン途中で先発からリリーフに回り、17試合連続セーブポイントという当時のプロ野球記録を達成しました。

この中で佐々岡だけが「2ケタ勝利&2ケタ敗戦&2ケタセーブ」という快挙(?)を達成しています 苦笑(ちなみに佐々岡は通算でも138勝153敗106セーブと、「3ケタ勝利&3ケタ敗戦&3ケタセーブ」を記録しています。)
 
圧巻は、この中で唯一この記録を2回達成している赤堀。

特に1992年は、最優秀防御率のタイトルを狙うために、シーズン最後の2試合は先発で登板。そこでなんと完封勝利を挙げるなどしてギリギリ規定投球回に到達し、見事にタイトルを獲得しました。

改めて全員の成績を見てみると、そのタフな使われ方の影響か、防御率が今の「クローザー」の防御率の水準と比べるとやや高い投手が多いです。

中には防御率が3点台の投手もちらほらいたりしますが、勝敗数なども含めて、この時代の「ストッパー」の成績にはそれぞれ何とも言えない個性を感じます。

現在の「クローザー」としての使われ方の方が防御率は良く、セーブ数も伸びて成績の見栄えはいいのかもしれませんが、この時代の「ストッパー」の成績が放つ泥臭さもまた、個人的にはたまりません。

今回、増井の成績を見返したおかげで、懐かしい思いに浸ることができました。

ところで、巨人が増井の獲得に乗り出すのではないかという情報があるようですが、私はどうしても彼が巨人で活躍する姿をイメージすることができません。

なんとなく増井のメンタルでは、巨人のクローザーは務まらない気がします(失礼…)。

果たしてどうなるでしょうか。


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