「中距離打者」から「ホームラン打者」へ?広島・丸の来年以降を占う!

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2018年のレギュラーシーズンもいよいよ残すところあとわずかとなりましたが、個人成績という点で今季最もプロ野球ファンを驚かせたのは、間違いなくこの人でしょう。

広島の球団史上初となるリーグ3連覇の立役者、ご存じ丸佳浩(広島)です。

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間違いなく「中距離打者」だった昨年までの丸

丸は昨年、打っては171安打で初の最多安打のタイトルを獲得し、守っては外野手として5年連続となるゴールデングラブ賞を受賞しました。

さらに、打撃成績は下記のように決して突出したものではありませんでしたが、攻守に渡る活躍で広島のリーグ2連覇に貢献したことが評価され、見事セ・リーグMVPに選出されました。

.308(556-171)23本 92打点 87四死球 OPS.903

関連記事:「本命」広島・丸で「対抗」巨人・菅野?今季セ・リーグMVPの行方

23本塁打はキャリアハイ。そのことからも分かるように、丸のことはきっと誰もが「中距離打者」だという風に認識していたと思います。

高卒4年目の2011年にレギュラーを獲得して以降、昨年までの丸の年度別成績はこちらです。

2011  .241 *9 50打点 OPS.678
2012  .247 *4
 22打点 OPS.707
2013  .273 14
 58打点 OPS.801
2014  .310 19
 67打点 OPS.910
2015  .249 19
 63打点 OPS.774
2016  .291 20
 90打点 OPS.870
2017  .308 23
 92打点 OPS.903

ご覧の通り、昨年までの丸は誰が何と言おうと紛うことなき「中距離打者」でした。

ところが今季、この丸の打撃成績に大異変が起きています。

今季は「世界の王」並みの「ホームラン打者」に?

それではお待たせいたしました。今季の丸の打撃成績はこちらです!

.324(404-131)38本 95打点 124四死球 OPS1.143

今さらですが、…なんじゃこりゃぁぁぁ!!!

なんとここまでで、すでにキャリアハイの23本塁打を大幅に更新する38本塁打を記録。筒香嘉智(DeNA)と並んで現在セ・リーグ本塁打王争いの堂々トップです。

さらに恐ろしいのは、今季の丸はケガで1か月近く戦線を離脱したことに加え、両リーグダントツの124四死球を記録しているので打数はわずか404。

「打数÷本塁打数」で割り出される「本塁打率」は、現在44本塁打を記録しているパ・リーグの本塁打王・山川穂高(西武)の11.57を大きく上回る10.63となっています。

通算868本塁打を誇るあの王貞治(元巨人)の通算本塁打率が10.66ですから、今季の丸は「中距離打者」から「世界の王」並みの「ホームラン打者」に「変貌」してしまっているというわけです。

こういうの、ものすご~~~く興奮しませんか?笑

「中距離打者のスラッガー化現象」とは?

「個人成績フェチ」を自負する私。実は以前このブログで、まさに今季の丸がしでかして(?)いるような「中距離打者のスラッガー化現象」についての記事を書きました。

関連記事:「キヨシ!ノムケン!オマリー!」中距離打者が30本打っちゃった年

ちなみに余談ですが、私はこの記事の最後の方でこう書いています。

広島ファンの方は、丸が来年30本以上本塁打を打つところを想像してみてください。なんかめちゃくちゃ興奮しませんか?

て、適当に書いたことが実現してしまった…。そして何より今、自分自身が一番興奮している…苦笑

まあそれは置いといて 笑、上記の記事では「あるシーズンについうっかり30本塁打打ってしまった(?)中距離打者」を8人ご紹介しました。

「中距離打者」が突然本塁打を大幅に増加させるという今季の丸のようなケースは、これまでも何度かあったのです。

しかしほとんどの場合、それは1年限りのいわゆる「確変」でした。

今季の丸はただの「確変」なのか?

上記の記事でご紹介した8人の、30本塁打を記録した年とその前後の年の打撃成績をご覧ください。

中畑清(元巨人)
1983 .300 15 68打点 OPS.800
1984 .294 31本 83打点 OPS.911
1985 .294 18本 62打点 OPS.812

古田敦也(元ヤクルト)
1991 .340 11 50打点 OPS.928
1992 .316 30本 86打点 OPS.997
1993 .308 17本 75打点 OPS.842

オマリー(元阪神、ヤクルト)
1994 .314 15 74打点 OPS.899
1995 .302 31本 87打点 OPS.999
1996 .315 18本 97打点 OPS.888

野村謙二郎(元広島)
1994 .303 10 61打点 OPS.762
1995 .315 32本 75打点 OPS.940
1996 .292 12本 68打点 OPS.775

ローズ(元横浜)
1998 .325 19 *96打点 OPS*.938
1999 .369 37本 153打点 OPS1.093
2000 .332 21本 *97打点 OPS*.957

井口資仁(元ダイエー、ロッテ他)
2000 .247 *7 23打点 OPS.774
2001 .261 30本 97打点 OPS.821
2002 .259 18本 53打点 OPS.740

前田智徳(元広島)
2004 .312 21 70打点 OPS.895
2005 .319 32本 87打点 OPS.923
2006 .314 23本 75打点 OPS.882

坂本勇人(巨人)
2009 .306 18 62打点 OPS.823
2010 .281 31本 85打点 OPS.836
2011 .262 16本 59打点 OPS.714

2000年にケガで54試合しか出場できなかった井口を除き、全員「確変」の翌年の本塁打数が「確変」の前年並みの本数に戻っています。

打率はそこまで大きく変動していない選手が多いにもかかわらず、です。

結局8人とも、現役時代を通じてシーズン30本塁打を記録したのは上記の1回のみでした。(坂本はまだ現役ですが…。)

ということは、丸もこの8人と同じく今季の本塁打増加はただの「確変」ということなのでしょうか。

いえ、まだそうとは言い切れません。

なぜなら私は、これまでのNPBの歴史において明らかに「中距離打者」から「ホームラン打者」へと華麗なる「変貌」を遂げた大打者を2人知っているからです。

次回はその2人の大打者をご紹介しつつ、来年以降の丸を占ってみたいと思います。


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