ホームラン打者たちが陥った「ホームラン・スランプ」な成績とは?

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「プロ野球選手の個人成績」をこよなく愛する私は、選手たちのいわゆる「年度別成績表」を眺めるのが昔からの趣味です。

何もすることがない時は、ついついWikipediaを開いてしまいます 笑

今回は、私が「年度別成績表」を眺めて思いついたり感じたりしたことをご紹介しようと思います。

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「ホームラン・スランプ」な成績 Part.1

ホームラン打者が、打率などを見ても特別不調なわけではないのに、ある年突然、なぜか本塁打数だけがガクッと減って「えっ。どうしたの??」と思った記憶はありませんか?

そんな謎の現象を、私は「ホームラン・スランプ」と名付けています。

例えば今季の山田(打率.247 24本塁打)、筒香(打率.284 28本塁打)、中田(打率.216 16本塁打)のようなただのスランプではありません。

本塁打数「だけ」が減っているのがポイントです。(本塁打が減るので打点も減りがちですが…。)

今回は、ホームラン打者のそんな「ホームラン・スランプ」な成績をただひたすらご紹介していきたいと思います 笑

「ホームラン・スランプ」ぶりがわかりやすいように、その前後の成績とともにご覧ください。

※赤文字が「ホームラン・スランプ」の年の成績です。

宇野勝(中日)
1985  .274 41本 91打点 OPS.918
1986  .211 10本 26打点 OPS.618
1987  .270 30本 80打点 OPS.855
1988  .277 18本 76打点 OPS.802
1989  .304 25本 68打点 OPS.885
いきなり古すぎますかね?苦笑 今も遊撃手のシーズン最多記録である41本塁打を記録するなど一発長打が魅力だった宇野が、1988年は打率はほぼそのままに突然18本塁打。前年から同僚になった落合博満(元ロッテ、中日他)に影響されて、チーム打撃を意識した結果という説もあります。

秋山幸二(西武 → 1994年からダイエー)
1993  .247 30本 72打点 OPS.842
1994  .254 24本 73打点 OPS.852
1995  .267 21本 66打点 OPS.787
1996  .300 *9本 66打点 OPS.770
1997  .245 12本 52打点 OPS.736
1994年に9年連続30本塁打が途切れた時もショックでしたが、1996年の9本塁打は本当に衝撃でした。元々腰痛持ちの秋山は、広くてフェンスの高い福岡ドームが本拠地になって打撃スタイルを変えたそうです。通算437本塁打。ずっと西武でプレーしていたら、500本は超えていたと思います。

山崎武司(中日)
1997  .257 19本 54打点 OPS.797
1998  .255 27本 86打点 OPS.838
1999  .246 28本 75打点 OPS.873
2000  .311 18本 68打点 OPS.892
2001  .238 25本 51打点 OPS.785
それまでは低打率でも本塁打を狙っていくスタイルだった山崎が、2000年は突然アベレージヒッターのような(?)成績を残しました。前年骨折した左手首の影響もあったそうです。その年の契約更改で球団から「本塁打が少ない!」と言われ、翌年は無事に元のスタイルに戻っています 苦笑

金本知憲(広島 → 2003年から阪神)
2000  .315 30本 *90打点 OPS.959
2001  .314 25本 *93打点 OPS.999
2002  .274 29本 *84打点 OPS.846
2003  .289 19本 *77打点 OPS.848
2004  .317 34本 113打点 OPS.995
広島の四番だった金本が、2003年は阪神にFA移籍して三番を任され、チーム打撃に徹して本塁打が激減しました。この年二番打者だった赤星憲広の盗塁王をアシストしたため、とも言われています。個人的には20本塁打は打ってほしかったです。翌年は四番を任され、再び本塁打数も増えました。

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「ホームラン・スランプ」な成績 Part.2

小笠原道大(日本ハム)
2001  .339 32本 *86打点 OPS*.989
2002  .340 32本 *81打点 OPS1.031
2003  .360 31本 100打点 OPS1.122
2004  .345 18本 *70打点 OPS*.998
2005  .282 37本 *92打点 OPS*.920
2000年から5年連続30本塁打を記録していた小笠原が、この年はアテネ五輪出場と自身の骨折が重なって101試合の出場にとどまり、わずか18本塁打に終わりました。それでも打率.345は圧巻ですが…。それよりも個人的には、2005年の打率.282の方が衝撃でした。

阿部慎之助(巨人)
2003  .303 15本 *51打点 OPS*.892
2004  .301 33本 *78打点 OPS1.016
2005  .300 26本 *86打点 OPS*.863
2006  .294 10本 *56打点 OPS*.776
2007  .275 33本 101打点 OPS*.868
2004年には「開幕33試合目での20本塁打到達」という世界記録を樹立し、シーズンでも33本塁打を記録した阿部が、2006年はわずか10本塁打。これは今でも自身ワーストです。打率も3割近くを記録しているので、ただの不振ではないでしょう。私の中でのミステリーの一つです。

松中信彦(ダイエー※2005年からソフトバンク)
2003  .324 30本 123打点 OPS1.002
2004  .358 44本 120打点 OPS1.179
2005  .315 46本 121打点 OPS1.075
2006  .324 19本 *76打点 OPS*.981
2007  .266 15本 *68打点 OPS*.798
2004年に三冠王を獲得し、2005年も46本塁打で本塁打王と、まさに絶頂期だった松中のこの2006年の成績はかなり衝撃でした。首位打者を獲ってしまっているところがまた逆に悲壮感が漂っています。翌2007年の成績からもわかるように、残念ながら松中はこの後少しずつ衰えていきました。

新井貴浩(広島 → 2008年から阪神)
2005  .305 43本 *94打点 OPS.956
2006  .299 25本 100打点 OPS.814
2007  .290 28本 102打点 OPS.831
2008  .306 *8本 *59打点 OPS.824
2009  .260 15本 *82打点 OPS.700
これも非常に印象に残っています。3年前の本塁打王がたったの8本塁打ですからね…。前年と比べても実に20本減。尊敬する金本と同じく阪神にFA移籍してチーム打撃に徹したとか、シーズン途中から腰痛に悩まされていたなどという話もありますが、それにしても8本は少なすぎます。

打率3割なのに「これじゃない…。」

いかかでしょうか。十分モヤモヤしていただけましたか?笑

今回ご紹介した8人は全員通算300本塁打以上を記録し、金本、阿部以外の5人は本塁打王経験者。正真正銘のホームラン打者たちです。

8人中5人が打率3割を記録していますが、「これじゃないんだよな~」感が凄いですよね。というか、成績を見ているだけでなんか寂しい気持ちになってしまいます 苦笑

こういう成績は、翌年の年俸を査定する球団側も評価が難しそうですよね。

ちなみに複数年契約を結んでいた金本、松中、新井以外の5人の「ホームラン・スランプ」の年の契約更改のデータをご紹介します。

■宇野勝   4450万 → 4500万
■秋山幸二  1億9200万 → 1億8000万
■山崎武司  1億 → 1億2000万
■小笠原道大 4億 → 4億3000万
■阿部慎之助 1億4000万 → 1億4000万

みなベースの年俸が高いということもありますが、なかなかシビアな評価が多いですね。秋山などは、7年ぶりの打率3割だというのに年俸が下がっています。

ところで宇野のアップ額はたったの(?)50万円。

これはチームのリーグ優勝(中日は1988年にリーグ優勝しています。)のご祝儀のみ、ということなんでしょうか…?笑


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