苦戦!日本ハム・清宮/清原は本当に松井より通算本塁打が多いのか?1

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黄金ルーキー・清宮幸太郎(日本ハム)が苦しんでいます。

清宮は早稲田実業高校時代、歴代最多となる通算111本塁打を記録。

昨年のドラフト会議で、高卒選手としては1995年の福留孝介(阪神)と並ぶ史上最多の7球団の競合の末、ドラフト1位で日本ハムに入団しました。

清宮は高卒1年目の今季一体どれくらいの成績を残すのか。さまざまなメディアで議論されています。私も以前当ブログで清宮の今季の成績予想をしました。(さすがにちょっとポジりすぎたか…?苦笑)

2018  .243(222-54)11本 32打点 26四死球 OPS.757

関連記事:清原和博にどこまで迫れるか!日本ハム・清宮のプロ1年目の成績は?

ところが清宮は、オープン戦15打数ノーヒットと大不振。その上「限局性腹膜炎」で入院(3月24日に退院)するなど大幅に調整が遅れ、残念ながら開幕二軍スタートとなってしまいました。

「今季一軍で本塁打を何本打てるのか?」などと言ってる場合ではないほど絶望的な状況にある現在の清宮ですが、私は彼に対してまだそれほど悲観的な見方はしていません。

なぜなら、かつて「怪物」と呼ばれたこの2人の大打者も、プロ1年目のスタートは決して万全なものではなかったからです。

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清原と松井のプロ1年目は?

清原和博と松井秀喜。

プロ野球ファンでなくとも、その存在を知らない日本人はほとんどいないと言っていいでしょう。

清宮と同じく、ともに「超高校級スラッガー」として甲子園で名をはせ、鳴り物入りでプロに入団。ドラフト制度が導入された1965年以降、高卒1年目に2ケタ本塁打を記録したのはこの2人だけです。

清原と松井の高卒1年目の成績はこちらです。

清原和博(1986年/西武)
.304(404-123)31本 78打点 60四死球 OPS.976

松井秀喜(1993年/巨人)
.223(184-*41)11本 27打点 19四死球 OPS.747

松井の成績がショボく感じられてしまうくらい(?)いつ見ても1年目の清原の成績は「現実離れ」しすぎていますが 苦笑、2人ともとても19歳の打者とは思えない見事な成績です。

しかしこの清原と松井、実は1年目のオープン戦では本塁打を1本も打てていません。打率も清原が2割ちょっと、松井にいたっては.094と1割にすら届かないほどの大ブレーキでした。

そこから巻き返して2人は上記のような好成績を残したわけですから、清宮だってまだまだこれからです!(一見「ポジりすぎ」に見える私の成績予想だってまだまだこれからです!笑)

ところで、みなさんは清原と松井の現役時代の通算本塁打数はご存じですか?

上述した通り1年目は清原が31本塁打、松井が11本塁打と20本の差がありました。その後「無冠の帝王」と呼ばれ本塁打王を一度も獲得できなかった清原に対し、松井はNPB時代に本塁打王を3回獲得。

50本塁打を記録してまさに全盛期だった28歳でMLBに移籍して以降「本塁打が激減」した松井と、29歳で巨人にFA移籍して以降ケガに泣かされ「出場機会が激減」した清原。

このように両者とも紆余曲折があり、結局通算では清原が525本塁打、松井が507本塁打。ほぼ同じような本数ながら清原が松井を18本上回りました。これは意外ですか?それとも当然ですか?笑

今回は清原と松井の成績を同時に1年目から振り返りながら、2人の通算本塁打数のペースを改めて比較したいと思います。(別に清原の方が本塁打が多いことを疑っているわけではありません… 笑)

清原と松井の成績を振り返る(1~5年目)

それでは、清原と松井の成績を通算本塁打数とともに2回に渡って振り返っていきます。

今回は1~10年目の成績です。

※文中に出てくる「タイトル」というのは、「首位打者」「本塁打王」「打点王」のことです。

■1年目(19歳)
清原:通算31本/松井:通算11

清原(西武)
1986  .304
404-12331 78打点 60四死球 OPS.976

松井(巨人)
1993  .223
184-*4111 27打点 19四死球 OPS.747

清原は高卒新人では史上唯一となる打率3割、さらに1959年の桑田武(大洋)と並ぶ新人歴代最多の31本塁打を記録。王貞治(元巨人)の「868本塁打」超えを大いに期待されました。松井は二軍落ちもありましたが、後半戦に実力を発揮。11本塁打はセ・リーグ高卒新人の歴代最多記録です。

 
■2年目(20歳)
清原:通算60本/松井:通算31

清原(西武)
1987  .259
444-11529 83打点 90四死球 OPS.907

松井(巨人)
1994  .294
503-14820 66打点 61四死球 OPS.843

早くも初タイトルを期待された清原でしたが、「2年目のジンクス」に陥ってしまいました。それでも29本塁打ですから感覚がおかしくなります 苦笑 そもそも高卒2年目で90四死球って…。松井は初の規定打席到達。20本塁打を若干物足りなく感じるのは気のせいです。まだ高卒2年目です 笑

 
■3年目(21歳)
清原:通算91本/松井:通算53

清原(西武)
1988  .286
451-12931 77打点 97四死球 OPS.949

松井(巨人)
1995  .283
501-14222 80打点 64四死球 OPS.845

清原は打率は少し持ち直しましたが、本塁打・打点は横ばい。高卒3年目としては奇跡的な成績ですが、すでに伸び悩み(?)を感じさせます。松井もこの年は思ったほど成績が伸びませんでした。本塁打の飛距離は凄いのですが「もしや松井って中距離打者…?」と心配した記憶があります 笑

 
■4年目(22歳)
清原:通算126本/松井:通算91

清原(西武)
1989  .283
445-12635 92打点 110四死球 OPS1.001

松井(巨人)
1996  .314
487-15338 99打点 *75四死球 OPS1.023

清原は本塁打・打点でキャリアハイを記録しましたが、やはり「伸び悩み感」は否めません。一方松井はどちらも初となる打率3割と30本塁打。1本差で本塁打王は逃したものの、4年目にして初めて清原を上回る成績を残しました。ちなみに2人の通算本塁打数にはまだ35本もの差があります。

 
■5年目(23歳)
清原:通算163本/松井:通算128

清原(西武)
1990  .307
436-13437 *94打点 120四死球 OPS1.068

松井(巨人)
1997  .298
484-14437 103打点 106四死球 OPS*.984

清原が前半戦はあわや三冠王という好調ぶりで、打撃三部門全てでキャリアハイを記録しました。ただしノンタイトル。「無冠の帝王」の匂いがプンプンしています 苦笑 松井は初の100打点を記録。しかし前年に続いて1本差で本塁打王を逃し、こちらもほのかに「無冠の帝王」の匂いが…。

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清原と松井の成績を振り返る(6~10年目)

■6年目(24歳)
清原:通算186本/松井:通算162

清原(西武)
1991  .270
448-12123 *79打点 *89四死球 OPS.858

松井(巨人)
1998  .292
487-14234 100打点 112四死球 OPS.984

清原がまさかの大スランプ。35試合も続けて本塁打が出ないこともあり、自己最少の23本塁打に終わってしまいました。松井は成績自体は横ばいながら、ついに初の本塁打王を獲得。打点王と合わせて二冠王に輝きました。松井に「無冠の帝王」の匂いを感じたのは完全に私の勘違いでした 笑

 
■7年目(25歳)
清原:通算222本/松井:通算204

清原(西武)
1992  .289
464-13436 96打点 89四死球 OPS*.959

松井(巨人)
1999  .304
471-14342 95打点 95四死球 OPS1.047

清原が前年のスランプから復活し、史上最年少となる24歳10か月で通算200本塁打を達成するなど36本塁打。しかしやはりこの年もタイトルは獲れませんでした。松井は初の40本塁打を記録しましたが、シーズン終盤のケガの影響で本塁打王はならず。松井も通算200本塁打を達成しました。

 
■8年目(26歳)
清原:通算247本/松井:通算246

清原(西武)
1993  .268
448-12025 *75打点 *90四死球 OPS*.862

松井(巨人)
2000  .316
474-15042 108打点 108四死球 OPS1.092

清原はスランプだった前々年並みの低調な成績に終わりました。26歳にして早くも「劣化」を感じます。松井は2年連続40本塁打で2回目の本塁打王。併せて打点王も獲得し、明らかにこの年またひと皮むけた感じがしました。ちなみに2人の通算本塁打数は1本差。一気に差が縮まりました。

 
■9年目(27歳)
清原:通算273本/松井:通算282

清原(西武)
1994  .279
455-12726 *93打点 105四死球 OPS*.925

松井(巨人)
2001  .333
481-16036 104打点 123四死球 OPS1.081

清原は前年よりは多少マシ(?)ですが、2年続けて30本塁打に届かないなどこの年も大いに物足りない成績でした。松井は初の首位打者獲得も本塁打王はならず。当時はこの成績で「本塁打が少ない。」などと言われていました 苦笑 ここでついに通算本塁打数で松井が清原を追い抜きました。

 
■10年目(28歳)
清原:通算298本/松井:通算332

清原(西武)
1995  .245
404-*9925 *64打点 *99四死球 OPS*.870

松井(巨人)
2002  .334
500-16750 107打点 120四死球 OPS1.153

節目となる10年目も清原は「劣化」が止まらず、打率と打点は自己最低。安打数も100を切りました。一方松井は惜しくも三冠王こそ逃しましたが、初の50本塁打到達で本塁打王と打点王の二冠を獲得。オフにFAでヤンキースに移籍しました。2人の本塁打数がダブルスコアです。悲しい…。

清原と松井は「ウサギとカメ」?

清原と松井の成績の推移を見ていると、「ウサギとカメ」という話を思い出します。(注:あくまで2人を比べた場合です 苦笑 もちろん松井の成長のスピードも「奇跡的」です。)

1年目からいきなり「打率3割」と「30本塁打」を記録した清原に対し、松井はじわりじわりと段階を踏んで成績を上げ、「打率3割」も「30本塁打」も初めて達成したのは4年目のことでした。

改めて2人のプロ入りから4年間の成績を比較します。

■1年目(19歳)
清原 .304 31 78打点 OPS*.976
松井 .223 11 27打点 OPS*.747

■2年目(20歳)
清原 .259 29 83打点 OPS*.907
松井 .294 20 66打点 OPS*.843

■3年目(21歳)
清原 .286 31 77打点 OPS*.949
松井 .283 22 80打点 OPS*.845

■4年目(22歳)
清原 .283 35 92打点 OPS1.001
松井 .314 38 99打点 OPS1.023

4年間成績がほぼ横ばいだった清原を、松井が4年目についに上回りました。私はこの4年間の成績の推移こそが、2人のプロ野球人生を象徴していると思います。

清原は5年目にキャリアハイ(打率.307、37本塁打、94打点)を記録しますが結局そこがピーク。その後はまだ20代にして徐々に成績が下がっていきました。

一方の松井は初の本塁打王獲得が6年目。思っていたより(?)時間がかかりましたが、そこからはタイトル常連となり、名実ともに「日本最強打者」に登り詰めました。

2人の10年目の成績を比べると清原は本当に悲惨ですね…。「ウサギとカメ」というより、「アリとキリギリス」のラストシーンを思い浮かべてしまいます 苦笑

さて、ここから両者FA権を取得し、それぞれ「新天地」に移籍することになります。成績の推移はどうなっていくのでしょうか。

次回は、清原と松井の11年目以降の成績を振り返ります。


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