衣笠祥雄氏の年度別成績を見て、村田修一はもう引退でもいいと思った。

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2018年4月23日、「鉄人」こと衣笠祥雄氏が上行結腸がんのため、71歳で亡くなりました。

衣笠氏は1965年に広島に入団。本塁打王4回、通算536本塁打の山本浩二氏とともに主軸打者として1970~80年代の広島の「黄金時代」を支えました。

また、2215試合連続出場という世界記録(当時)を樹立し、記録を達成した1987年には王貞治氏(元巨人)に次いでプロ野球界2人目となる国民栄誉賞を受賞しています。

獲得タイトルは打点王1回(1984年)と盗塁王1回(1976年)。通算2543安打(歴代5位タイ)、504本塁打(歴代7位タイ)、1448打点(歴代11位)という輝かしい実績を残しました。

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衣笠氏の年度別成績を見て…

私は今回の訃報を聞き、久しぶりに衣笠氏の年度別成績をしみじみと眺めてみました。決してずば抜けた成績の年はありませんが、長年に渡って非常に安定した成績を残しています。

すると、とある年の成績に目がいき、「あれ?村田修一って、このままNPBに復帰できずに引退した方がいいんじゃないか…?」と思うに至りました。どういうことでしょうか。

ここで、衣笠氏の年度別成績を簡単にご紹介します。(長いです。すみません…。)

ちなみに詳細な年度別成績はWikipediaをご覧ください 笑

1965  .159 *1本 **2打点 OPS.428
1966  .147 *0本 **2打点 OPS.569
1967  .250 *2本 **5打点 OPS.724
1968  .276 21本 *58打点 OPS.872
1969  .250 15本 *46打点 OPS.713
1970  .251 19本 *57打点 OPS.764
1971  .285 27本 *82打点 OPS.898
1972  .295 29本 *99打点 OPS.882
1973  .207 19本 *53打点 OPS.674
1974  .253 32本 *86打点 OPS.811
1975  .276 21本 *71打点 OPS.800
1976  .299 26本 *69打点 OPS.856
1977  .265 25本 *67打点 OPS.801
1978  .267 30本 *87打点 OPS.881
1979  .278 20本 *57打点 OPS.861
1980  .294 31本 *85打点 OPS.888
1981  .271 30本 *72打点 OPS.842
1982  .280 29本 *74打点 OPS.857
1983  .292 27本 *84打点 OPS.871
1984  .329 31本 102打点 OPS.952
1985  .292 28本 *83打点 OPS.854
1986  .205 24本 *59打点 OPS.645
1987  .249 17本 *48打点 OPS.730

注目していただきたいのは、一番下の1987年の成績です。

衣笠氏はこの年限り(40歳)で引退したにもかかわらず、なんと17本塁打を記録しています。

引退した年に2ケタ本塁打を記録した選手

この時代は狭い球場が多く、今と比べてやや「打高」の傾向があったとは言え、17本塁打で引退というのはもったいない気がします。もう1年くらい代打でやれそうな成績です。

そこで、引退した年に2ケタ本塁打を記録した選手(外国人選手は除く)を調べてみました。本塁打数が多い順にご紹介します。

1位 30本/王貞治(巨人)
1980  .236(444-105)30本 84打点 80四死球 OPS.803

2位 27本/山本浩二(広島)
1986  .276(439-121)27本 78打点 64四死球 OPS.847

3位 21本/大杉勝男(ヤクルト)
1983  .261(322-*84)21本 53打点 28四死球 OPS.803

4位 17本/衣笠祥雄(広島)
1987  .249(370-*92)17本 48打点 26四死球 OPS.730

5位 16本/新庄剛志(日本ハム)
2006  .258(438-113)16本 62打点 26四死球 OPS.714

6位 15本/長嶋茂雄(巨人)
1974  .244(442-108)15本 55打点 29四死球 OPS.740

7位 14本/田淵幸一(西武)
1984  .230(291-*67)14本 55打点 31四死球 OPS.712

8位 13本/谷沢健一(中日)
1986  .273(220-*60)13本 35打点 18四死球 OPS.835

全部で8人いました。

最多は王の30本!さすが「世界のホームラン王」です。30本も本塁打を打って引退なんて普通は考えられません。理由は「王貞治のバッティングができなくなったから」。かっこよすぎます。

しかしよく見ると、2位の山本の方がトータルでは王を上回る成績を残しています。今ならどこの球団でも四番が務まりそうな好成績ですが、持病の腰痛が限界だったそうです。

並みいる「レジェンド」たちに混ざって、しれっと新庄がランクインしています 笑 まあこの人の場合は34歳で余力を残して引退したわけですが…。それでも16本塁打で引退は潔いですよね。

ちなみに、衣笠氏の17本塁打は4位にランクインしました。

村田はこのまま引退したら史上4人目の快挙!

そこで村田です。村田の昨年までの簡単な年度別成績をご覧ください。

こちらも詳細はWikipediaでどうぞ 笑

2003  .224 25本 *56打点 OPS*.788
2004  .242 15本 *38打点 OPS*.758
2005  .252 24本 *82打点 OPS*.804
2006  .266 34
 114打点 OPS*.844
2007  .287 36
 101打点 OPS*.929
2008  .323 46
 114打点 OPS1.062
2009  .274 25 *69打点 OPS*.870
2010  .257 26
 *88打点 OPS*.762
2011  .253 20
 *70打点 OPS*.744
2012  .252 12
 *58打点 OPS*.690
2013  .316 25
 *87打点 OPS*.896
2014  .256 21
 *68打点 OPS*.732
2015  .236 12
 *39打点 OPS*.683
2016  .302 25
 *81打点 OPS*.859
2017  .262 14
 *58打点 OPS*.754

ご存じの通り、村田は昨年14本塁打を記録しながら巨人を戦力外になってしまいました。

関連記事:巨人・村田、無念の戦力外通告…/巨人FA移籍スラッガー悲劇の歴史

もしも村田がこのままNPBに復帰できずに引退ということになると、史上9人目の「引退した年に2ケタ本塁打を記録した選手」(外国人選手を除く)になれます!

いや、これは凄いことですよ。あの落合博満(元ロッテ他)や松井秀喜(元巨人他)、清原和博(元西武他)といった大打者たちでさえこの記録は達成できませんでした。

しかも年度別成績を見てお分かりの通り、村田は2003年に横浜(現DeNA)に入団してから2017年に巨人を戦力外になるまで、15年間ずっと2ケタ本塁打を記録しています。

この入団から引退までの全ての年で2ケタ本塁打を記録(外国人選手を除く)したのは、過去に長嶋茂雄、田淵幸一、山本浩二の3人だけ。村田が達成すれば史上4人目となる大記録です。

長い長いプロ野球の歴史の中で、たったの4人ですよ???

村田は現在BCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに所属していますが、ここまで4試合に出場して打率.182(11-2)、0本塁打と結果を残せていません。

関連記事:打点王!「巨人・岡本の覚醒は3人の大打者が生贄になったおかげ」説

この成績では村田のNPB復帰は難しいでしょう。しかし、もしこのまま引退となってしまっても、それはそれで村田は「伝説の選手」になれるわけです。

…ということで、村田選手には結果を気にせず「前向き」に栃木で頑張ってほしいという話でした!

※衣笠氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


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