井川と能見は同級生!能見の通算勝利数は本当に井川を追い抜いたのか?

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2018年1月11日、かつて阪神のエースとして2003年に20勝を挙げリーグ優勝に貢献し、昨年独立リーグの兵庫フルーサンダーズを退団した井川慶が、今季も現役続行することを決断したそうです。

井川は1997年、ドラフト2位で阪神に入団。2002年から5年連続2ケタ勝利を挙げるなどエースとして活躍し、2006年オフにポスティングシステムを利用してヤンキースに移籍しました。

しかし、ヤンキースでは5年間で2勝しかできず、2012年オリックスで日本球界に復帰。2015年オフにオリックスを退団し、2016年に兵庫の練習生となりました。

昨年兵庫と正式に契約し、独立リーグで11勝0敗、防御率1.09という好成績を残しました。

その後井川はシーズン終了後に兵庫を退団しましたが、先日兵庫との再契約が決まり、独立リーグでプレーしながら再びNPBへの復帰を目指すとのことです。

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実は同級生の井川と能見

井川は1979年生まれの38歳。井川が最後に2ケタ勝利を挙げたのが阪神時代の2006年なので、私は彼をだいぶ昔の選手のように感じていましたが、思っていたより(?)まだ若いことに驚きました。

プロ野球ファン、特に阪神ファンの方ならご存じだとは思いますが、昨年先発で6勝を挙げた能見篤史(阪神)も1979年生まれの38歳。井川と能見は同級生なのです。

高校時代は川口知哉(元オリックス)と合わせて3人で、「高校生左腕三羽ガラス」と呼ばれたそうです。(「三羽ガラス」っていう響きがなんか懐かしいですよね 笑)

プロで活躍していた時代が違うのでこれだけでもかなりびっくりしますが、実は能見は昨年の6勝で通算98勝となり、井川が挙げた日米通算95勝を追い抜いていました。私にはこれが一番意外でした。

井川は上述したように20勝投手にもなり、獲得タイトルもMVP、沢村賞、最多勝など多数あります。

一方の能見ももちろん優秀な投手ではありますが、大変失礼ながら私には「消去法エース」または「永遠の二番手投手」のようなイメージしかありません。

「本当に能見の通算勝利数は井川を上回っているのか??」とまでは思いませんが 苦笑、今回はこの2人のこれまでの成績を、井川が一軍初登板を記録した1999年から同時に1年ずつ振り返ってみます。

能見覚醒前の2人の成績(1999~2008年)

1999年/井川 通算1勝 能見 通算0勝
井川  1勝1敗 防6.46 15.1回 14奪三振 WHIP2.35
能見  プロ入り前のため登板なし
井川は高卒2年目で早くも初勝利。ちなみに15.1回で13与四球…。能見は社会人の大阪ガス1年目。

2000年/井川 通算2勝 能見 通算0勝
井川  1勝3敗 防4.35 39.1回 37奪三振 WHIP1.40
能見  プロ入り前のため登板なし
井川、この年も1勝止まり。39.1回で19与四球と制球力がやや(?)改善。能見は大阪ガス2年目。

2001年/井川 通算11勝 能見 通算0勝
井川  9勝13敗 防2.67 192.0回 171奪三振 WHIP1.37
能見  プロ入り前のため登板なし
井川が4年目でついに覚醒。当時の野村克也監督が先発ローテーションに抜擢し、9勝13敗ながらリーグ2位の防御率2.67を記録。投球回数が192回というのも素晴らしいです。能見は大阪ガス3年目。

2002年/井川 通算25勝 能見 通算0勝
井川  14勝9敗 防2.49 209.2回 206奪三振 WHIP1.03
能見  プロ入り前のため登板なし
井川は初の2ケタ勝利を達成し、206奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得。投球回数も初めて200回を超えました。井川はこの年が一番いい投球をしていたような気がします。能見は大阪ガス4年目。

2003年/井川 通算45勝 能見 通算0勝
井川  20勝5敗 防2.80 206.0回 179奪三振 WHIP1.17
能見  プロ入り前のため登板なし
ついにきました、井川20勝!開幕からエースとして勝利を重ね、最多勝、最優秀防御率、ベストナイン、MVP、沢村賞とタイトルを総なめ。阪神18年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献しました。能見は大阪ガス5年目で社会人野球日本選手権で準優勝。ようやくこの頃から頭角を現し始めたそうです。

2004年/井川 通算59勝 能見 通算0勝
井川  14勝11敗 防3.73 200.1回 228奪三振 WHIP1.22
能見  プロ入り前のため登板なし
井川はノーヒットノーランを記録するなど、14勝を挙げてプロ通算50勝を達成。さらに3年連続の200投球回を記録し、2回目の最多奪三振を獲得しました。能見は大阪ガス6年目。社会人野球日本選手権で2年連続準優勝し、この年のオフ、ドラフト自由枠で阪神に入団しました。

2005年/井川 通算72勝 能見 通算4勝
井川  13勝9敗 防3.86 172.1回 145奪三振 WHIP1.50
能見  *4勝1敗 防5.57 *64.2回 *64奪三振 WHIP1.62
井川は先発ローテーション定着後最も不調な年で、二軍落ちも経験。それでも4年連続2ケタ勝利となる13勝を挙げ、リーグ優勝に貢献しました。プロ1年目の能見は、開幕一軍入りを果たすも夏場には二軍落ち。わずか4勝に終わりました。それでも64.2回で64奪三振はさすがです。

2006年/井川 通算86勝 能見 通算6勝
井川  14勝9敗 防2.97 209.0回 194奪三振 WHIP1.10
能見  *2勝4敗 防4.98 *47.0回 *46奪三振 WHIP1.38
井川はこの年は球威を取り戻し、3年ぶりの防御率2点台で14勝。3回目の最多奪三振を獲得しました。そして12月、ポスティングシステムでヤンキースに入団。2年目の能見は主に中継ぎとして38試合に登板も、防御率は4.98でまたも夏場に二軍落ち。この時点で2人の通算勝利に80勝の差がつきました。

2007年/井川 通算88勝 能見 通算10勝
井川  2勝3敗 防6.25 67.2回 53奪三振 WHIP1.67
能見  4勝4敗 防4.38 74.0回 51奪三振 WHIP1.47
井川、念願のメジャーデビュー。4/18のインディアンス戦で6回2失点でメジャー初勝利を記録するも、制球が不安定で結果が出せず中継ぎ降格。その後マイナー落ちするなど、わずか2勝に終わりました。能見は開幕ローテ入りは果たしましたが、こちらも結果を残せず4勝止まりでした。

2008年/井川 通算88勝 能見 通算10勝
井川  0勝1敗 防13.50 *4.0回 *0奪三振 WHIP3.25
能見  0勝0敗 防*4.76 11.1回 10奪三振 WHIP1.85
井川は開幕マイナースタート。5/9にメジャー昇格し、その日の試合に先発するも3回6失点で敗戦投手。その後はリリーフで1試合登板しただけに終わり、3Aでは14勝を挙げたものの、メジャーでは0勝に終わりました。能見も絶不調で一軍では11試合の登板のみ。この年はなんと2人揃って0勝でした。

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能見覚醒後の2人の成績(2009~2017年)

2009年/井川 通算88勝 能見 通算23勝
井川  メジャー登板なし
能見  13勝9敗 防2.62 165.0回 154奪三振 WHIP1.13
井川は3Aで10勝するも、ついにこの年はメジャー登板がありませんでした。能見は2年ぶりの開幕ローテ入り。前半戦は打線の援護にも恵まれず3勝に終わりますが、7/19の巨人戦でプロ2度目の完封勝利を記録すると勢いに乗り、最終的に13勝で防御率もリーグ4位。30歳にしてようやく覚醒しました。

2010年/井川 通算88勝 能見 通算31勝
井川  メジャー登板なし
能見  8勝0敗 防2.60 62.1回 57奪三振 WHIP1.27
井川は2年連続でメジャー登板なし。3Aでも結果を残せませんでした。能見は5/2の巨人戦で右足を痛め(のちに骨折と判明)登録抹消。9月に復帰し、同月の月間MVPを受賞するなど8勝を挙げました。

2011年/井川 通算88勝 能見 通算43勝
井川  メジャー登板なし
能見  12勝9敗 防2.52 200.1回 186奪三振 WHIP1.03
井川はこの年もメジャー登板はなく、ヤンキースとの5年契約が終了。結局メジャーでは5年間でわずか2勝に終わりました。能見は初の開幕投手を務めるなどローテーションの柱として活躍。2年ぶりの2ケタ勝利を挙げ、初の200投球回を記録しました。

2012年/井川 通算90勝 能見 通算53勝
井川  *2勝*7敗 防4.65 *62.0回 *36奪三振 WHIP1.53
能見  10勝10敗 防2.42 182.0回 172奪三振 WHIP1.07
井川は3月にオリックス入団を発表。6年ぶりの日本球界復帰で5月から一軍登録されましたが、往年の球威はなく左わき腹を痛めるなど故障もあって2勝止まりでした。能見は2年連続の開幕投手を務め、シーズン中盤に不振に陥るも後半持ち直して10勝。初タイトルとなる最多奪三振を獲得しました。

2013年/井川 通算93勝 能見 通算64勝
井川  *3勝3敗 防2.59 *48.2回 *41奪三振 WHIP1.34
能見  11勝7敗 防2.69 180.0回 127奪三振 WHIP1.08
前年オフに左肘の遊離軟骨と骨棘の除去手術を受けた井川は復帰が5月末にずれ込み、防御率は2.59ながらわずか9試合の登板で3勝に終わりました。能見は初のWBC日本代表入りし、2次ラウンドでは先発も果たしました。シーズンでは3年連続2ケタ勝利となる11勝を記録。安定した投球を見せました。

2014年/井川 通算95勝 能見 通算73勝
井川  2勝*2敗 防3.82 *33.0回 *28奪三振 WHIP1.48
能見  9勝13敗 防3.99 169.1回 151奪三振 WHIP1.29
開幕ローテ入りを果たした井川でしたが、5月には登録抹消。以後一軍での登板はありませんでした。能見はセ・リーグ新記録となる5試合連続2ケタ奪三振は記録したものの、9勝に終わりました。

2015年/井川 通算95勝 能見 通算84勝
井川  一軍登板なし
能見  11勝13敗 防3.72 159.2回 125奪三振 WHIP1.30
井川はついにこの年一軍登板なし。二軍でも勝てず、10月に戦力外通告を受けました。能見は2年ぶりの2ケタ勝利を挙げるも2年連続リーグ最多敗戦となる13敗。防御率も3.72と安定感を欠きました。

2016年/井川 通算95勝 能見 通算92勝
井川  所属チームなし
能見  8勝12敗 防3.67 147.1回 126奪三振 WHIP1.30
井川は独立リーグの兵庫の練習生になりましたが、正式契約ではなく実戦登板はありませんでした。能見は6年連続で規定投球回到達も、この年も12敗で3年連続リーグ最多敗戦となってしまいました。

2017年/井川 通算95勝 能見 通算98勝
井川  独立リーグ所属のため登板なし
能見  6勝6敗 防3.72 128.1回 119奪三振 WHIP1.22
井川は3月に兵庫と支配下選手契約を結び、独立リーグ公式戦で11勝、防御率1.09を記録。最多勝、最優秀防御率などのタイトルを獲得しました。能見は7年ぶりに規定投球回に届かず6勝に終わりましたが、これで通算98勝。ついに井川の通算勝利数を上回りました。

 
ということで、能見が通算勝利数で井川を追い抜いていたのは本当でした。(別に疑っていたわけではありませんが… 笑)

「早熟型」の井川と「晩成型」の能見。2人が27歳だった12年前にはなんと80勝もの差がついていたというのに、人生というのはわからないものですね。

阪神一筋の能見に対し、井川のプロ生活はまさに波瀾万丈です。ここから奇跡のNPB復帰というストーリーを見てみたい気もしますが、復帰したらしたでまた期待を裏切られそうで怖くもあります… 苦笑

さて、お互い39歳になる今年、2人はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。

長々とお付き合いいただき 苦笑、ありがとうございました!


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