「本塁打2位じゃダメですか?」1/「タイトル常連」対「無冠の帝王」

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昔、政治の世界で「2位じゃダメですか?」という言葉が話題になりましたが、まさに「2位じゃダメ」なことが多いのがプロ野球の世界ではないでしょうか。

特に絶対「2位じゃダメ」なのが「個人タイトル争い」です。

何百人もいる現役プロ野球選手の中のその年の「2位」ですから相当凄いはずなのですが、残念ながら「2位」では球史に名前が残ることはありません。

そこで「2位じゃダメですか?」と題して、過去「個人タイトル争い」で惜しくも2位に終わった選手たちにスポットを当ててひたすら懐かしむ、ということをやってみたいと思います 笑

以前当ブログでは「打率2位」と「勝ち星2位」の選手たちをご紹介しました。

関連記事:「打率2位じゃダメですか?」1/パチョレックとローズはキャラが被る?
関連記事:「勝ち星2位じゃダメですか?」1/最多勝獲得回数と「タイトル運」

今回のテーマは、惜しくも本塁打王を逃した「本塁打2位」の選手たちです。

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「本塁打2位」の男たち 1988~1992

それでは、過去30年間(1988~2017年)のセ・パ両リーグそれぞれの「本塁打2位」だった選手を3回に渡ってご紹介します。

1回目は、1988~1997年の「本塁打2位」の選手たちです。

※本塁打王の選手が複数いる場合は、その選手たちに次ぐ本塁打数を記録した選手をご紹介します。

1988
セ 落合博満(中日)
.293(450-132)32本 *95打点 101四死球 OPS*.998

パ 秋山幸二(西武)
.292(517-151)38本 103打点 *58四死球 OPS*.927

パ バークレオ(西武)
.268(366-*98)38本 *90打点 *86四死球 OPS1.024

1位はセがポンセ(大洋)で33本、パが門田博光(南海)で44本。ロッテから中日に移籍2年目の落合は1本及ばす。それより落合が打率3割を切ったことが衝撃でした。前年本塁打王の秋山は2位。バークレオは出塁率.406と選球眼抜群でした。加えて清原和博も31本塁打。西武が強いわけだ…。

 
1989
セ 落合博満(中日)
.321(476-153)40本 116打点 76四死球 OPS1.036

パ ブーマー(オリックス)
.322(512-165)40本 124打点 58四死球 OPS*.980

1位はセがパリッシュ(ヤクルト)で42本、パがブライアント(近鉄)で49本。落合は2年連続2位でした。実は2年連続三冠王の1985、1986年以外で落合の40本塁打はこの年だけです。ブーマーは首位打者と打点王を獲得。ブライアントがいなければ(?)1984年以来2回目の三冠王でした。

 
1990
セ 池山隆寛(ヤクルト)
.303(502-152)31本 97打点 *50四死球 OPS*.918

パ 清原和博(西武)
.307(436-134)37本 94打点 120四死球 OPS1.068

1位はセが落合博満(中日)で34本、パがデストラーデ(西武)で42本。池山は「らしくない」(?)高打率で遊撃手として史上初の「3割・30本塁打」を達成。高卒5年目、23歳の清原はシーズン途中までは三冠王かと騒がれるほど絶好調な年でした。まさかこれがキャリアハイになるとは…。

 
1991
セ 池山隆寛(ヤクルト)
.269(498-134)32本 80打点 54四死球 OPS.860

パ 秋山幸二(西武)
.297(455-135)35本 88打点 55四死球 OPS.960

1位はセが落合博満(中日)で37本、パがデストラーデ(西武)で39本。池山は4年連続30本塁打も、2年続けて落合に次ぐ2位でした。秋山は前年「30本塁打・50盗塁」を記録しながら「華がない」という理由で(?)年俸1億円を逃しましたが、この年無事「1億円プレーヤー」となりました。

 
1992
セ 古田敦也(ヤクルト)
.316(474-150)30本 86打点 89四死球 OPS.997

セ 池山隆寛(ヤクルト)
.279(477-133)30本 79打点 54四死球 OPS.886

パ ブライアント(近鉄)
.243(448-109)38本 96打点 51四死球 OPS.864

1位はセがハウエル(ヤクルト)で38本、パがデストラーデ(西武)で41本。前年首位打者ながら11本塁打の古田がこの年限定で(?)ホームラン打者に変身しました 笑 池山はなんと3年連続の2位。ブライアントは「フル出場した」デストラーデには3年間で結局一度も勝てませんでした。

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「本塁打2位」の男たち 1993~1997

1993
セ ハウエル(ヤクルト)
.295(396-117)28本 88打点 91四死球 OPS.971

パ ウインタース(日本ハム)
.248(460-114)35本 87打点 94四死球 OPS.880

1位はセが江藤智(広島)で34本、パがブライアント(近鉄)で42本。前年本塁打王のハウエルは本塁打数は10本減ったものの、なんと5本のサヨナラ本塁打を記録。ウインタースは前年まで3年連続30本塁打を記録しながら2位にすらなれませんでしたが、この年は念願の(?)2位でした 笑

 
1994
セ ブラッグス(横浜)
.315(448-141)35本 *91打点 80四死球 OPS1.023

パ 石井浩郎(近鉄)
.316(487-154)33本 111打点 81四死球 OPS1.001

1位はセが大豊泰昭(中日)で38本、パがブライアント(近鉄)で35本。前年29試合連続安打を記録している最中にケガで戦線離脱したブラッグスが、この年は無事にフル出場して好成績を残しました。石井は打点王を獲得。ブライアントとの三番・四番コンビは「いてまえ打線」の象徴でした。

 
1995
セ 野村謙二郎(広島)
.315(550-173)32本 75打点 59四死球 OPS.940

パ ニール(オリックス)
.244(418-102)27本 70打点 84四死球 OPS.859

1位はセが江藤智(広島)で39本、パが小久保裕紀(ダイエー)で28本。開幕から野村が謎の(?)本塁打連発でトリプルスリーを達成。75打点はチャンスに弱かったからではなく一番打者だったからです 笑 この年「超打低」のパ・リーグは27本塁打のニールが2位になってしまいました 苦笑

 
1996
セ 松井秀喜(巨人)
.314(487-153)38本 99打点 75四死球 OPS1.023

パ 清原和博(西武)
.257(487-125)31本 84打点 76四死球 OPS*.866

1位はセが山崎武司(中日)で39本、パがニール(オリックス)で32本。高卒4年目の松井が王貞治(元巨人)と並ぶ22歳最多の38本塁打も1本差の2位でした。清原は1990年以来の2位ですが、成績に「育成失敗」感が漂っています…。とはいえ、まさかの「MK砲」揃い踏みに「胸熱」です!笑

 
1997
セ 松井秀喜(巨人)
.298(484-144)37本 103打点 106四死球 OPS.984

パ 小久保裕紀(ダイエー)
.302(527-159)36本 114打点 *56四死球 OPS.954

1位はセがホージー(ヤクルト)で38本、パがウィルソン(日本ハム)で37本。松井は前年に続き1本差で「ダークホース」に敗れてしまいました。ちなみに「あと1安打」で打率3割も逃しています。小久保もわずか1本差で1995年以来の本塁打王を逃したものの、初の打点王を獲得しました。

「タイトル常連」対「無冠の帝王」

前半は「1位」にも「2位」にもとにかく落合の名前が何度も出てきます。

三冠王を3回獲得したパ・リーグ時代と違い、成績的にやや「おとなしかった」印象のあるセ・リーグ時代の落合ですが、それでも本塁打王と打点王を各2回ずつ獲得しています。

さらに今回ご紹介した僅差での「本塁打2位」2回に加えて、1987年は打率.331で1位と2厘差の3位、1991年は打率.340でなんと1位とわずか「3毛差」の2位など、毎年タイトル争いに加わりました。

「あと2回三冠王を獲るつもりだった。」という落合の言葉はあながち嘘ではないでしょう。

その落合に1990、1991年と2年続けて泣かされたのが池山です。「打率が低い」「三振が多い」などとも言われましたが、遊撃手で5年連続30本塁打はやはり偉大な記録だと思います。

ブライアントは今回の期間内(1988~1997年)で3回本塁打王を獲得しましたが、デストラーデが途中入団した1989年(それでも32本塁打)以外、ついに一度もデストラーデには勝てませんでした。

ちなみにブライアントは、デストラーデが1992年に3年連続本塁打王のまま西武を退団した途端に、1993、1994年と2年続けてしっかり本塁打王を獲っています 笑

ところで、この「2位じゃダメですか?」シリーズをやっていて毎回思うのですが、別の年にそのタイトルを獲れた選手と結局最後まで獲れなかった選手とでは、同じ2位でも全然悲壮感が違いますよね。

上述した池山、そして清原あたりはどうしても少し気の毒な感じがしてしまいます。

松井が1996、1997年と2年続けて1本差で本塁打王を逃した時は、まさか松井も「無冠の帝王」路線まっしぐら(?)かと心配しましたが、幸いそれは全くの杞憂に終わりました 笑

次回は、その松井がタイトル常連となる1998~2007年の「本塁打2位」の選手たちをご紹介します。


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