「アヘ単」が「中距離打者」で「長距離打者」?「キャラ変」大特集!

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プロ野球選手にとって、個人成績は「顔」のようなものです。

例えば打者であれば、本塁打の数でその選手の「イメージ」や「カテゴリー」が変わったりします。

10本未満 →「非力」「アヘ単(?)」
10本台 →「意外性」「中距離打者」
20本台 →「長打力」「中距離打者」
30本台 →「長打力」「長距離打者」

だいぶ雑ですが、大体こういう感じでしょうか。(「アヘ単」は表現が偏り過ぎですね… 苦笑)

そんな数字が作り出した「イメージ」は、選手やファンの間にもしっかりと刷り込まれて(?)いるので、「中距離打者」と呼ばれる選手が突然本塁打を30本とか打っちゃうとみんな少し興奮します 笑

関連記事:「キヨシ!ノムケン!オマリー!」中距離打者が30本打っちゃった年

2013年に楽天で28本塁打を記録したマギーが、昨年入団した巨人では18本塁打。打率は.292から.315とアップしているのに、本塁打は10本も減ってしまいました。

これは個人成績フェチの私にとって、もはや「イメージチェンジ」略して「イメチェン」…は死語なので 苦笑、「キャラ変更」略して「キャラ変」(これも死語…?)と呼んでもいいくらいの出来事です。

それにしても、マギーのように本塁打数による「キャラ変」をされてしまうと、対戦するバッテリーも長打に対する警戒の度合いをその年ごとに調整しなければならず、なかなか面倒くさそうですよね 笑

これまでプロ野球界には、そんな本塁打数による「キャラ変」をとても幅広く(?)実践した打者が何人か存在しました。

なんと上記に挙げた、本塁打数「10本未満」「10本台」「20本台」「30本台」という成績を現役時代に「コンプリート」してしまった打者たちです。

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「10本未満」から「30本台」まで Part.1

過去30年間(1988~2017年)で規定打席に到達した選手の中から、本塁打数「10本未満」「10本台」「20本台」「30本台」を全て記録(規定打席に到達した上で)した打者をご紹介します。

※成績は上から本塁打数「10本未満」「10本台」「20本台」「30本台」の年のもので、例えば「10本台」の年が複数ある場合は最も打率の高い年を記載します。なお、NPBのみでの記録です。

中畑清(元巨人)
1987  .321 *6本 40打点 OPS.804
1981  .322 16本 66打点 OPS.864
1980  .268 22本 57打点 OPS.768
1984  .294 31本 83打点 OPS.911
現役生活13年間で通算打率.290、171本塁打が示すように、平均すると「高打率な中距離打者」だった中畑も単年の成績にはかなりばらつきがありました。この人の年度別成績は見応えがあります 笑

前田智徳(元広島)
1991  .271 *4本 25打点 OPS.688
1996  .313 19本 65打点 OPS.885
1998  .335 24本 80打点 OPS.938
2005  .319 32本 87打点 OPS.923
本塁打10本台が通算5回、20本台が通算7回と完全に「中距離打者」の前田は、高卒2年目の1991年に初の規定打席到達で4本塁打。30犠打を記録するなど二番打者としてリーグ優勝に貢献しました。

古田敦也(元ヤクルト)
1997  .322 *9本 86打点 OPS.859
1991  .340 11本 50打点 OPS.928
2004  .306 24本 79打点 OPS.868
1992  .316 30本 86打点 OPS.997
古田の成績も実に「変幻自在」というか、結構「クセがすごい」です 笑 いわゆる「隔年傾向」も強いですしね。個人的には30本塁打の1992年と、9本塁打で86打点の1997年の成績が印象深いです。

松井稼頭央(元西武、楽天他)
1998  .311 *9本 58打点 OPS*.812
1999  .330 15本 67打点 OPS*.872
2000  .322 23本 90打点 OPS*.932
2002  .332 36本 87打点 OPS1.006
松井のケースは非常に特殊です。記録を見てお分かりになるように年を追うごとに本塁打数を増やしていきました。もちろん盗塁も多く、トリプルスリー達成の2002年で松井の進化は「完結」しました。

「10本未満」から「30本台」まで Part.2

井口資仁(元ダイエー、ロッテ他)
2011  .265 *9本 *73打点 OPS*.737
2010  .294 17本 103打点 OPS*.888
2003  .340 27本 109打点 OPS1.011
2001  .261 30本 *97打点 OPS*.821
2003年に打率.340、2004年に打率.333を記録しながらNPBでの通算打率は.270と、意外に打率の変動が大きかった井口。基本的には「中距離打者」でした。9本塁打は「違反球」にやられました 苦笑

和田一浩(元西武、中日)
2012  .285 *9本 63打点 OPS*.780
2007  .315 18本 49打点 OPS*.843
2005  .322 27本 69打点 OPS*.969
2010  .339 37本 93打点 OPS1.061
30本塁打が通算4回でキャリアハイが2010年の37本塁打と「長距離打者」のイメージが強い和田ですが、実は本塁打10本台の年が5回もありました。もちろん和田の9本塁打も「違反球」の仕業です 笑

フェルナンデス(元ロッテ、西武他)
2012  .243 *3本 *51打点 OPS.626
2008  .301 18本 *99打点 OPS.843
2006  .302 28本 *88打点 OPS.911
2003  .303 32本 100打点 OPS.947
フェルナンデスの年度別成績も意外性に満ちています。「違反球」とは言え2012年の3本塁打もヤバいですが、11年間日本でプレーして30本塁打は最初の2年間だけ。巨体のわりに「中距離打者」でした。

坂本勇人(巨人)
2008  .257 *8本 43打点 OPS.650
2012  .311 14本 69打点 OPS.815
2016  .344 23本 75打点 OPS.988
2010  .281 31本 85打点 OPS.836
2008年の成績は高卒2年目。2010年に31本塁打を記録した時は多くの巨人ファンが「和製大砲」誕生を期待しましたが、やや小さくまとまってしまいました 苦笑(遊撃手と考えると十分過ぎますが…。)

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「10本未満」から「40本台」まで!

さて、ここで上記の8人よりもさらに幅広く、本塁打数「10本未満」「10本台」「20本台」「30本台」に加えて、なんと「40本台」まで記録してしまった打者をご紹介します。

秋山幸二(元西武、ソフトバンク)
1996  .300 *9本 *66打点 OPS.770
1998  .260 10本 *49打点 OPS.756
1995  .267 21本 *66打点 OPS.787
1989  .301 31本 *99打点 OPS.954
1986  .268 41本 115打点 OPS.916
西武時代は3年連続40本塁打を含む9年連続30本塁打を記録した「アーチスト」秋山が、広い福岡ドームを本拠地とするダイエー(現・ソフトバンク)に移籍した後は本塁打が激減してしまいました。特に1996年の9本塁打は打率が3割を超えた分、逆にプロ野球ファンに大きな衝撃を与えました。

「10本未満」から「50本台」まで!

まだまだこんなもの(?)で驚いてもらっては困ります 笑 最後に本塁打数「10本未満」「10本台」「20本台」「30本台」「40本台」、さらに驚異の「50本台」まで記録した打者がこちらです!

落合博満(元ロッテ、中日他)
1997  .262 *3本 *43打点 OPS*.680
1995  .311 17本 *65打点 OPS*.895
1983  .332 25本 *75打点 OPS*.982
1991  .340 37本 *91打点 OPS1.155
1989  .321 40本 116打点 OPS1.036
1985  .367 52本 146打点 OPS1.244
歴代最多となる三冠王3回、通算510本塁打の落合がまさに「究極のコンプリート」を実現させていました。1985、1986年と2年連続50本塁打を記録しましたが、40本台は1989年の一度だけ。10本台はいずれも40歳になる年を過ぎてから。貴重な(?)3本塁打は引退前年に記録していました。

最後に「あの人」が番外編?

いかがだったでしょうか。何だかよくわからないけど凄くないですか?笑

今回ご紹介した打者は10人中7人が通算2000本安打を達成するなど大選手ばかりで、読者のみなさんも各打者に対する大体の「成績のイメージ」はお持ちだったと思います。

しかし改めて年度別成績を見ると、みな思っていたよりも「キャラ変」してました 笑

プロ入り当初や晩年を含めればある程度の成績のばらつきは当然ですが、それでも規定打席に到達して10本塁打未満の年がある打者が、ある年は30本塁打を超えていたりするのはやはり面白いです。

それでは最後に、ひじょ~~~~にレアなケースをご紹介してお別れしましょう。

新井貴浩(広島)
2008  .306 *8本 *59打点 OPS.824
2010  .311 19本 112打点 OPS.858
2006  .299 25本 100打点 OPS.814
2005  .305 43本 *94打点 OPS.956

「10本未満」も「10本台」も「20本台」も「40本台」も記録して本塁打王まで獲得しているというのに、なぜか「30本台」だけは経験がないおちゃめな新井。

本当にこの人は「キャラ」がブレませんな~ 笑


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