青木宣親ヤクルト復帰!/日本人野手のNPB復帰1年目の成績は?

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昨年までメジャーリーグで6年間プレーし、メッツからFAとなっていた青木宣親の古巣・ヤクルトへの7年ぶりの復帰が決定的となりました。

青木は今季もメジャーでのプレーを強く希望していましたが、今オフのメジャーのFA市場は非常に動きが遅く、青木も複数球団から話はあったものの正式なオファーまでは至らなかったそうです。

ヤクルトは青木に対して、3年総額約10億円(推定)の契約と青木の入団時の背番号「23」を用意しているとのこと。

青木は、ヤクルトの沖縄県浦添市での春季キャンプには、2月上旬ごろ合流する見通しです。

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NPBでは「安打製造機」、MLBでは「打撃職人」

青木は2003年、早稲田大学からドラフト4巡目でヤクルトに入団しました。

青木のヤクルト時代の年度別成績はこちらです。

2004  .200(*15-**3)*0本 *0打点 *1盗塁 *1四死球 OPS.450
2005  .344(588-202)*3本 28打点 29盗塁 42四死球 OPS.803
2006  .321(599-192)13本 62打点 41盗塁 76四死球 OPS.836
2007  .346(557-193)20本 58打点 17盗塁 88四死球 OPS.942
2008  .347(444-154)14本 64打点 31盗塁 52四死球 OPS.942
2009  .303(531-161)16本 66打点 18盗塁 88四死球 OPS.844
2010  .358(583-209)14本 63打点 19盗塁 81四死球 OPS.944
2011  .292(583-170)*4本 44打点 *8盗塁 60四死球 OPS.718

2年目の2005年、イチロー以来史上2人目となるシーズン200安打を達成し、打率.344で初の首位打者を獲得して新人王を受賞しました。

その後も6年連続打率3割を記録するなど「安打製造機」として活躍。

8年間で首位打者3回、シーズン200安打2回、通算打率.329という輝かしい実績を残し、2012年ポスティングシステムを利用してブルワーズに移籍しました。

青木はメジャーリーグでは7球団を渡り歩きながら、昨年まで6年間プレーしました。

青木のメジャーリーグでの年度別成績はこちらです。

2012  .288(520-150)10本 50打点 30盗塁 56四死球 OPS.787
2013  .286(597-171)*8本 37打点 20盗塁 66四死球 OPS.726
2014  .285(491-140)*1本 43打点 17盗塁 49四死球 OPS.710
2015  .287(355-102)*5本 26打点 14盗塁 36四死球 OPS.733
2016  .283(417-118)*4本 28打点 *7盗塁 43四死球 OPS.738

2017  .277(336-*93)*5本 35打点 10盗塁 32四死球 OPS.728

残念ながら、ついにメジャーでは打率3割を一度も記録することができませんでした。

しかし、以前当ブログでもご紹介した通り、一昨年まで計ったように(?)5年連続打率.280台という安定した成績を残し、昨年は惜しくも.280には届かなかったものの打率.277を記録しました。

関連記事:メッツ・青木宣親の打率が、今季もまた.280台に収束しそうな件。

数々のチームを転々としながらも、一定の結果を残し続けたメジャーでの青木は「安打製造機」というより「打撃職人」という印象でしょうか。

日本人野手のMLBでの通算安打数ベスト10

ここで、これまでの日本人野手のメジャーリーグでの通算安打数ベスト10をご紹介します。

*1位  3080安打/イチロー
.312(9885-3080)117本 780打点

*2位  1253安打/松井秀喜
.282(4442-1253)175本 760打点

*3位  *774安打/青木宣親
.285(2716-*774)*33本 219打点

*4位  *615安打/松井稼頭央
.267(2302-*615)*32本 211打点

*5位  *498安打/福留孝介
.258(1929-*498)*42本 195打点

*6位  *494安打/井口資仁
.268(1841-*494)*44本 205打点

*7位  *431安打/城島健司
.268(1609-*431)*48本 198打点

*8位  *413安打/岩村明憲
.267(1545-*413)*16本 117打点

*9位  *382安打/田口壮
.279(1369-*382)*19本 163打点

10位  *215安打/新庄剛志
.245(*876-*215)*20本 100打点

もちろん1位はダントツでイチローです。実に3080本もの安打をメジャーで積み重ね、44歳になった昨年まで17年間プレーして、打率.312という驚異的な数字を残しています。

次いで松井(秀)。日本人最多となる175本塁打を記録しました。打率.282も立派な数字です。

こうして見ると、イチローと松井(秀)がいかに日本人野手の中で突出した成績を残しているのかが改めてわかりますね。

4位から8位までの選手たちは、面白いくらい同じようなレベルの通算成績となっています。

5人とも日本では超一流と言っていい実績を残して渡米しましたが、その選手たちが打率.260~270程度の成績に収まってしまうわけですから、メジャーリーグのレベルの高さを痛感します。

田口の意外な(?)打率の高さと、新庄の20本塁打、100打点というキリの良さも見逃せません 笑

青木は774安打で3位にランクインしました。安打数以外の数字を見ても、メジャーリーグでの青木がイチロー、松井(秀)に次ぐ実績を残したことは明らかです。

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日本人野手のNPB復帰1年目の成績は?

さて、気になるのは日本球界に復帰する青木が、一体どれくらいの成績を残すのかということです。

日本人メジャーリーガーが日本に帰ってくる時、その選手が野手、投手にかかわらず私がワクワクするのは、やはり復帰後の好成績を期待してしまうからに他なりません。

元々日本で超一流の成績を残していた選手たちが、メジャーリーグという世界最高峰の舞台で揉まれて戻ってくるわけですから、当然ある程度の活躍は見込めるはずです。

ちなみに先ほどのランキングの4位以下の選手たちは、全員日本球界に復帰しました。

それでは青木の今後を占う意味も込めて、その7人の選手たちの日本球界復帰1年目の成績を振り返ります。

7人のメジャー移籍前の日本での最終年の成績(上)、メジャーでの最終年の成績(中)、日本球界復帰1年目の成績(下、赤文字)です。

松井稼頭央(楽天)
2003  .305(587-179)33本 84打点 59四死球 OPS.914
2010  .141(*71-*10)*0本 *1打点 *5四死球 OPS.352
2011  .260(538-140)*9本 48打点 27四死球 OPS.675
復帰1年目が「違反球」導入の年という不運もありましたが、特にオールスター前は打率.244と大不振。後半やや持ち直しリーグ最多の34二塁打を記録したものの、期待には応えきれませんでした。

福留孝介(阪神)
2007  .294(358-94)13本 44打点 64四死球 OPS.963
2012  .171(*41-*7)*0本 *4打点 *8四死球 OPS.489
2013  .198(212-42)*6本 31打点 29四死球 OPS.630
開幕から打点こそ稼ぐものの打率は2割にも満たず。その上5/3の試合で左ひざを痛めて約3か月の戦線離脱。復帰後も調子は上がらず、日本で首位打者2回の福留がまさかの打率1割台で終わりました。

井口資仁(ロッテ
2004  .333(510-170)24本 89打点 56四死球 OPS.943
2008  .232(310-*72)*2本 24打点 26四死球 OPS.598
2009  .281(448-126)19本 65打点 81四死球 OPS.866
四番打者として好調なスタートを切り、5月終了時点では打率.348、10本塁打という好成績でした。しかし6月以降は不振に陥って四番からも外され、最終的にはやや期待外れな成績となりました。

城島健司(阪神
2005  .309(411-127)24本 57打点 49四死球 OPS.938
2009  .247(239-*59)*9本 22打点 17四死球 OPS.702
2010  .303(554-168)28本 91打点 43四死球 OPS.859
3・4月は打率.223と不調でしたが、5月以降は安定して打ち続け、終わってみればセ・リーグ捕手のシーズン最多安打記録となる168安打で打率.303を記録。28本塁打と長打力も健在でした。

岩村明憲(楽天)
2006  .311(546-170)32本 77打点 71四死球 OPS.933
2010  .173(196-*34)*2本 13打点 31四死球 OPS.535
2011  .183(175-*32)*0本 *9打点 18四死球 OPS.475
松井(稼)と同じく「違反球」導入の年に復帰となりましたが、それが関係ないほど深刻な不振が続き、シーズン途中でレギュラーもはく奪。打率1割台で本塁打0という散々な結果に終わりました。

田口壮(オリックス
2001  .280(453-127)8本 42打点 44四死球 OPS.750
2009  .273(*11-**3)0本 *0打点 *1四死球 OPS.697
2010  .261(119-*31)3本 10打点 *8四死球 OPS.689
主に代打や左投手先発時のスタメンとして6月中旬まで打率3割をキープしていましたが、後半失速。故障や体調不良などによる戦線離脱も重なり、結局わずか53試合しか出場できませんでした。

新庄剛志(日本ハム
2000  .278(511-142)28本 85打点 33四死球 OPS.812
2003  .193(114-*22)*1本 *7打点 *7四死球 OPS.483
2004  .298(504-150)24本 79打点 24四死球 OPS.835
派手なパフォーマンスやオールスターゲームでの本盗などでファンを盛り上げましたが、本職(?)の方でも9月に月間MVPを受賞するなど後半調子を上げ、キャリアハイの打率.298を記録しました。

2018年の青木の成績を大予想!

7人のうち、メジャー移籍前と同じレベルの成績を残せたのは、城島と新庄の2人だけでした。特に新庄は、2000年の成績とキャリアハイを争うほどの好成績を残しました。

しかし、井口と松井(稼)はやや期待外れ、残りの福留、岩村、田口にいたっては、規定打席に到達することさえできませんでした。

この結果から、メジャー帰りの日本人野手は日本球界復帰1年目に相当苦戦したことがわかります。

それでは青木はどうなるのか。私はかなり期待してもいいと思います。

上記の7人のメジャー最終年の成績をご覧ください。ほとんどの選手が球団から解雇されただけあって、目を覆いたくなるような悲惨な成績が並んでいます。

2年残っていたマリナーズとの契約を破棄して日本球界に復帰した城島と一応他球団からオファーがあった井口以外は、ほぼ完全にメジャーリーグで通用しなくなってから帰国してきました。

それに比べると、昨年青木が残した成績(打率.277、5本塁打、35打点)は立派なものです。本人が「まだメジャーでやれる自信はある。」と話しているのも十分うなずけます。

メジャー7球団を渡り歩き、様々な環境の変化にも惑わされることなく安定した結果を残し続けてきた青木の適応能力の素晴らしさは言うまでもないでしょう。

ということで、今季の青木の成績を予想してみます!

2018  .336(497-167)12本 74打点 72四死球 OPS.881

少し期待しすぎな気がしないでもありませんが 苦笑、打率3割はまず間違いなく打つでしょう。体調さえ万全なら、自身4回目の首位打者も夢ではありません。

メジャーで5本塁打とまだパンチ力も健在ですので2ケタ本塁打も堅いですし、出塁率が高くて足もある山田哲人が一番で、三番に青木が入ることが予想されますので打点も期待できます。

2018年の青木にはメジャーにいた時のような「打撃職人」ではなく、ぜひ「安打製造機」として活躍してもらって、メジャー帰りの日本人野手初となる打撃タイトルを狙ってほしいと思います。


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